いつの間にか異能力持ってた中島敦”ちゃん”

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[用意はいいかね？Aちゃん]




「はい」



探偵者から貰った服を着て、太宰さんから貰った靴を履く。



ドキドキした緊張を表に出さない様に頑張って太宰さんの声を聞く。




[まず部屋を出たらドアをちゃんと閉めて、後ろを見ろっ！！！]





「後ろ....」




いわれたとうりに後ろを見ると、ドラム缶に挟まっている太宰さんの姿。




驚いて走って近づくと、変な人に見えてくる太宰さんに一言＿＿＿＿＿＿＿”これは何ですか？”




「何だと思う？」





「朝の幻覚...？」





唖然としながら言うと、太宰さんは元気よく”はっずれー！”と言う。



「まさか、敵の襲撃ですか？罠に掛かったとか！」




「自分で入った」




「はっ？」



笑顔で言う太宰さんに、僕は引き気味で”何でそんな事したんですか！？”と聞くと、どうやらこういった自 殺方があるらしい。




「所がこのとうり試してみるとー苦しいばかりでぇ一向に死ねなーい」



ずるずると奥に入って行く中、僕に笑顔で答えてくれる太宰さんに、流石の僕も引き気味。




好感度は一気に下がっていったよ。





「しかも、ここまでハマると、自力ではでられなーい死にそーう」




「はぁ...でも自 殺方なのですから、そのまましてればいずれ自 殺出来るのでは？？」





太宰さんを見下ろしながら、流し目で言う僕に、「苦しいのも痛いのも嫌いなのだ！当然だろう！」と逆ギレ。




僕はため息を零し、ドラム缶を触る。





「なりほど.....えいっ」




＿＿＿＿＿＿僕は太宰さんを二回も助けました。



僕の名前は中島A、先日、無自覚なままに、虎に変身して暴れた所をこの人、太宰さんに助けられた。



そして、太宰さんはこんな感じだけど、あの異能力者手段、武装探偵一員だった＿＿＿＿。

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