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.太宰目線



まさか、Aちゃんがあの人食い虎だったとは。



「グルルルッ」



それにしても、なんて可愛い異能力なんだAちゃんはっ!



私はそんな馬鹿げた事を考えながら、急いで自分の異能力______”人間失格”を使と、すぐに元の姿に戻ったAちゃん。



「っおっと」



倒れそうになったAちゃんをなんとか抱き寄せる____ん?




まだ完全に異能力が解けて無いのか、耳だけが残っていた。



女性は本当に素晴らしいね。



「Aちゃん、君は、”どこからきたんだい?”」




「____おいっ太宰!!」



遠くから聞こえてきた声、その声の主は国木田くん。



「遅かったなぁ国木田くん。虎捕らえたよ」



ちょっとしたダジャレを言ったけど、国木田くんは完全スルー__。



Aちゃんなら突っ込んでくれそうなんだけど___。



「彼女は虎に変身する能力者だよ」



「そんなことより、なんだこのメモは」



国木田くんが出したのは、先程書いた私からのメモ。



”中五番街の倉庫に虎がでる。

逃げられぬ用周囲を固めろ”



「実に完結で良いメモだ!」



ニコリと微笑みながら言うと、国木田は呆れたようにため息をつく。


「要点が抜けとる、次からは事前に説明しろ。


お陰で非番の奴らまで駆り出す始末だ、後で皆に酒でも奢れ」





「___なんだい?怪我人は無しかい?つまんないねェ」


与謝野晶子__異能力”君死給勿”




「なかなか出来るようになったじゃないか太宰、まぁ、僕には遠く及ばないけどねぇ」


江戸川乱歩___異能力”超推理”




「でも、この人どうするんです?自覚はなかった訳でしょ?」


宮沢賢治___異能力”雨ニモ負ケズ





「うむ、そうだな、どうする太宰」



国木田君質問に、私は少し微笑むと、皆頭にハテナマークを並べる。




「実はもう決めてある」


太宰治___異能力”人間失格”



私はAちゃんをお姫様抱っこをして、さっきの言葉を思い出す。






『__いっそ、虎に食われて死んでしまおうか』




させないよ。



「ウチの社員にする!」



国木田君が私の言葉に大きな声を出して怒鳴ってきた。



すると




「んんっ」




ゆっくりと目を開けるAちゃんを、そっと立たせると、唖然としたような顔で、此方を見てきた。

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マイ(プロフ) - とても面白かったです!更新停止されていますが、この先はどうなるのでしょう?とても魅力的な作品なので気になりますが..! (2019年5月21日 19時) (レス) id: b79225d088 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - とても面白かったです!!更新楽しみに待っています!!!早くやつがれくんに会いたい!!! (2018年10月22日 16時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
やちりん - ずっと前から気になっていたのですが、「一応」が「一様」になっています。 (2018年3月27日 23時) (レス) id: f7c5d2c875 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月14日 14時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - EarlGreyさん» ありがとうございます!続き書かなくて本当に申し訳御座いません! (2017年7月3日 15時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アツナ | 作成日時:2016年12月30日 0時

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