アイデンティティ4 (ページ42)

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１９０話ページ42

「密航だと！？」

場所をミーティングルームに替え一行は信助がどうしてこの船に乗っているのかを問いただす。少年は密航したことを素直に認め、謝罪をしていた

「思いっ切ったことやるわねぇ～この人キャプテンのチームメイトですよね？」

さくらはその少年がキャプテンの元チームメイトであることを見抜く。それを受け、その少年はがこの旅に出る直前に戦った雷門イレブンのひとりだということに他のメンバーもようやく気づく

「改めて紹介するよ！西園信助！ずっと一緒にサッカーしてきた仲間なんだ！」

「西園信助です！お騒がせしてすいません…」

キャプテンは西園をかばうような態度で西園を皆に紹介する。西園は自己紹介しがてら、密航者の存在が船内の騒動になってしまっていたことを改めて詫びる。

そこにこの船の責任者であり信助のアースイレブン入りを認めなかった張本人、監督が水川さんを引き連れやって来る。

キャプテンはそこで改めて西園をメンバーとして同行させて欲しいことを申し出る。西園もプライドを捨て、なんでもするから連れて行って欲しいと懇願する。監督は不気味に沈黙し、そして告げる。

「…どんな役割でも果たすというのだな？」

「は、はいっ！！」

「…良いだろう乗船を許可する」

軟化の雰囲気を感じ取った西園は監督の意に従うことを猛アピールする。監督はそこでようやく西園の同道を許可する。というか物理的に今さら地球に引き返せないから許可したような気もするのだが…。

監督の軟化に水川さんはさも意外そうな表情を見せるが、逆に西園とキャプテンは大喜びしていた