檻の中の俺と檻の外の君達 (ページ10)

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檻の外の君達ページ10

太輔Side

北「でも！今俺らが動かなかったら誰が玉助けんだよ！玉は今も一人で戦ってんだぞ!!!俺らが怖気付いてどうすんだよ!!」

北山は感情的になってみんなに訴える

北「わかんないからってそんな...」

宮「だからもうわかんないんだよ!!!!」

予想外のところから声が上がって全員びっくりして

宮田を見る

宮「怖いよ...俺らみんな怖いよ行ったらもう玉は居ないかもしれない玉じゃないかも
それが...怖くて怖くて仕方ないんだよ
俺らだって助けたいよ？でも...」

北「でも？」

落ち着いた北山が聞き返す

宮「でも玉俺らのこと覚えてるかな...？」

ん？

さっきから宮田の話聞いていたら引っかかるところが数箇所あった

もう玉じゃないのかも？覚えてる？

怖い

怖いよ

誰がどういうことか宮田に聞いてよ

俺は情けないけど聞けないよ

千「え？ねぇ？宮田覚えてないかもってどういうことなの？」

座り込んで震えてる宮田に聞いたのは意外にも健永だった

震えた声で精一杯喋った

宮「お客さんに組織の奴がいて聞こえたんだ
音楽をしたものは音楽に関しての記憶を消されるって」

藤「消される...って俺らは?!」

やっと喋った俺の第一声が動揺でかすれた言葉

俺らが普通に友達関係だったら残ってたけど

俺らはメンバー全て音楽に関係してる

しかも消される

玉から俺らが

千「そ、そんなぁ」

健永もへたりと床に腰を下ろす

消される

さすがの北山も放心状態

二「それってさ早いほうがよくない？」

は？

今高嗣以外の全員が頭にクエスチョンマークを浮かべてる

二「だからさ、
それ助けるの早くなきゃもっと無くなるよ」

何考えてんだこいつ

お願いします今大事な考え事してんだ

バカは一旦外に行ってくれ!!

渉「確かに」

渉まで？あの賢い渉までバカに参戦した

渉「考えても見てよ今の時代そんなすぐに記憶を消すなんて手術ならあるかもしれないけど大体電気ショックで脳を麻痺させるくらい行けるよ二階堂」

そういってグッドと親指を立てる渉

北「そうか...なら明日！明日夜決行だァァ！」

勝手に雰囲気穏やかになってるけど俺ら3人付いてきてないよ？

俺らが理解してないのを察したのか北山が説明してくれた

北「だからさ！横尾さんが言うに玉の記憶を本当に消されてるとしても電気ショックとかだから」

千賀「だから記憶はすぐには消えない」

北「そう！そう言うことだから明日頑張るぞ！」