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目の前で繰り広げられる会話に追いつけずただ置き去りにされている私がそこにはいた。
昔からそうだった。ライやマナは私の知らないところでたくさん友達を作っていた。そして再開すれば私は置いてけぼり…。
嫉妬は勿論した。マナとライを取らないでの嫉妬ではなく私も彼らみたいに仲のいい友達が欲しい、作りたいと。
窓から見える空はまだ青く、道路には綺麗に並んで帰る小学生がいてまだ家に帰るには少し早いことを分からされた。
視線を戻せばまだ楽しくお話する彼らの姿があって頭の片隅ではこんなことを思ってしまう
" 私いらなくない? 帰っていいよね "
私と部活を見に行く日ではなく久々に再開した友達と長話をするの方がきっと楽しい。今日という日が忘れられない楽しい日になるはず。私は私で今すぐここから逃げ出したい。気まずい以外に言葉が見つからないからだ。そんなことを頭で語ってる時も彼らの口は閉じることを知らない。
帰るなら今のうち、か …
そう思い私は後ろを向き廊下、あちこちへ貼られている部活動の紙をゆっくり見ながら階段へ足を進めることにした。全部を見に行くのは大変だから貼り紙を見て気になる部活があったらそこだけに行こう作戦だ。あぁ、もちろん1人で
" にしてもいろんな部活があるんだなぁ、流石マンモス校 "
1歩進めば新しい貼り紙があり情報量が多すぎて私の頭は既にパンクしてしまいそうで私は1度歩みを止めてため息をついた。さすがにこの量は疲れまっせ…
視線を少し上にし暗くならない青い空を眺めながら私は歩くのを再開した。
『 ぶへっ … ぁ、 ぶつかってすみま……せん、 』
「 ちゃんと前見て歩けって何回言うたら分かるんやろなぁ… 」
「 Aちゃん外見てたけど何か変なものでも見つけたのー? 」
「 テツやめてAでよくね?」
『 …マナか。じゃ、私帰るから ぶつかってごめんね。またあした 』
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作者名:ぱーぺに | 作成日時:2024年1月25日 17時