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教室に響き渡るチョークと黒板がぶつかり合う音と教師の声。

お昼ご飯を食べた後というのもあってクラスメイトの3分の1は眠りについている。

深夜1時までゲームをしていた私はまだ睡魔と戦ってる最中だからその3分の1には入ってないだろう。



「 じゃあここの問題を 、













佐伯。 」

「 … 、? ぁ ハイッ!! 」










勢いよく立ち上がりガタガタと椅子が動く音に寝ていた人たちは私は目が覚めた。黒板を見ると発展問題と書かれた少し難易度の上がった問題があった。

彼はきっと寝ていたのだろう。だから当てられたのだろう。


幸い私は予習をしていたため答えがわかる。

あー、昨日の夜疲れてたけど頑張ってよかった。なんて思ってたり



一眠りしてやろうかなんて思うが隣からの視線が痛く視線を逸らせばそこには昨日の自己紹介の時のように焦っている男がいた。

仕方あるまいここは一つ借りを作ってやるかと私は予習ノートという名の助け舟を彼に渡した。
















「 えっと〜 … x=3、y=5 デス 。 」


「 正解。

眠たいのはわかるが授業中寝るなよ〜 」


「 う゛ッ … す、 すみません!! 」







バレていたのか…とでも思ってるのだろうか。

殴られたみたいな声を出ししょんぼりとした顔で謝り着席する彼はイタズラをして飼い主に怒られた犬みたいに見えた。















「 如月さん コレ その〜あ、ありがとう 」


『 … うん、』



















相手の緊張が移り私も緊張してしまう。仕方ないよね私コミュ障なんだもん。

うん。以外に言うことなんて沢山あったのになんでうんなんて言っちゃったんだろなんて少し後悔をしながら返されたノートを開くと1枚の紙切れが入っていた。






" すごく助かった!!ありがとう! "






そこには先程と比べすごく元気の良い文字が書かれていて無意識に隣に視線を逸らせば彼と視線が交わって時が止まった気がした。



















なんだ。



人見知りのくせに ちゃんと笑えてるじゃん 君。

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作者名:ぱーぺに | 作成日時:2024年1月25日 17時

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