【2j3j】君と目が合って好きだと気づいた (ページ1)

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友情とページ1

" 好きです。あなたの事が好きです。私と付き合ってください "

好きが気になるに変わったのを感じた。この感情に気づいてしまったらもう後に引けない。その次の日から私の視線は貴方に釘付け状態。家に帰っても考えるのは貴方のことばかり。それくらい私は貴方に夢中だった。

中学校生活最後の日。卒業式のことだ。私はあの日のことを忘れないだろう。雲ひとつない空に桃色を身につけた木々。

" ごめん。"

揺れる葉の音はまるで私を笑っているようにしか聞こえなかった。初めての恋は苦い酸っぱいグレープフルーツの味だった。

" 泣き止めって。お前は泣き顔より笑ってる顔の方が似合ってんのに。 "

眼鏡を外しほろりと落ちていく涙を指で拭いてくれる貴方。ふられて貴方からの恋を諦めようとしていたのにこれじゃあもっとあなたという名の沼に溺れていくだけだ。

やめてなんて言えなくて結局彼には私が泣き止むまで側にいてもらった。

暫く好きの感情が止まらなくて貴方を思い出す度に枕を袖を濡らした。それくらいあの時は好きだったのだ。

今？？

さぁね。

でも、ふっきれたって自信を持って言えるよ。

これからたくさんの出会いがあるんだから。

これくらいの事で凹んじゃダメだよね。

新しい靴

新しい制服

新しい鞄

今日から新しい私が始まる。

｢ A〜！！お友達来てるけど急がなくていいの？！｣

『今行くって言っといてー！！』

時計を見れば7時50分とそろそろ家を出なければいけない時間だった。急いで鞄を持ち階段を降り玄関でローファーを履く。大きな鏡でメイクが髪がおかしくないか確認を何度もする。だって高校デビューだよ。私もお年頃だし外見には気を使う。

『ねぇママ！私おかしくないよね？』

｢どこもおかしくない。むしろ可愛い大丈夫よ。それより早く行かないと入学式遅刻しちゃうんじゃないの？｣

『んは、そうだね！ありがとうママ！！行ってきます！』

玄関を開ければあの日と変わらない雲ひとつない空と桜の花が目に飛び込んできた。辛い事を思い出してしまうからと嫌いだった桜は今となれば1番好きな花になっている。何故か気になる？遅刻しちゃうからまた今度ね。

｢もー遅い！！何分待ったと思ってんの〜？？｣

｢ほら荷物持ったるから！はよ走れ！｣

『待たせてごめん！今度なにか奢るから許してよ

マナ、ライ』