＂仮同居生活＂ 3 (ページ8)

今日:13 hit、昨日:18 hit、合計:199,404 hit

# 8 ページ8

.

樹 side

とりあえずはやくAに喜んで欲しくて、

頑張ってたんだけど

あとあとそれが間違えだと気がつくことを知らない俺は仕事が終わったらある打ち合わせに行っていた。

.

深澤｢お前、最近ちゃんとAちゃんのこと見てあげてる？｣

樹｢え？大丈夫だよ、この先のプランも俺的にはちゃんと考えてるつもりだし｣

深澤｢全て蔑ろにしてたらまた … ｢わかってるって！｣

そんなふっかからの忠告も聞かず

俺は今後のこと＂だけ＂を考えてた。

.

樹｢ただいま～、｣

ガチャっと家のドアを開けると、

いつもおかえり！って出迎えてくれるAの姿が無く家の中も真っ暗。

樹｢あれ、A ？｣

今日は打ち合わせもせずに

真っ直ぐ家に帰ってきたから早いのに、

買い物かな？なんて軽い気持ちでリビングのドアを開ける。

樹｢ …… え、どういうこと｣

軽んでいた気持ちが1枚の紙により一気に感情が反転して、

樹｢ …… うそ、だろ、｣

置き手紙には無数の涙のあと、

そして、

見覚えのあるホテルのレシートたち

どうやってバレたのかとか

そんなことを考えてる余裕もなくて、

たまたまポケットに入ってた携帯を取り出し

Aに連絡する。

＿＿＿＿ブーッブーッ

樹｢、出ないんだけど｣

はやく誤解を解かないと、

そう思ってるのに思うように行動に起こせない。

ふっかに言われたよな？

全てを蔑ろにしてまでって

でもあの時俺はなんて言った？

わかったわかったって、大丈夫だって

あの時の忠告を聞いていれば

こんなことにはならなかったのかもしれない。