【ヒプマイ】金、あるならね【男主】

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左馬刻side




紅が色んな男と身体の関係を持っている事は、俺がまだTDDで活動してる時から知っていた。







.____1年前






新宿のバーで先生と2人で呑んだ、その帰り。

先生と談笑しながらネオンのギラつく路地を歩いていた時、前方に紅がホテルの前で男と話していた。




「…紅？」


寂「あの子が、君のよく言っている幼馴染くんかい？

…何か様子がおかしいようだけど」


隣に歩いてる男は誰だ？

同じバンド…違う、あんな顔のメンバーは居なかったはずだ。


じゃあ誰だよ、なんで、紅の腰に腕を置いてるんだよ。


寂「…おかしな事を言うようだけど、もしかしてあれは…」


左「ッ…！！((ﾀﾞｯ」




俺は気付いたら、我を忘れて男に飛び掛かり殴り飛ばしていた。


寂「さ、左馬刻くん！辞めなさい！」



『さま…とき？

…あーあ、見られたくなかったなぁ…』


紅は特に男に駆け寄ることもせず、ただただ倒れた男を見下ろしていた。

付き合っているわけではないのか？


「誰だよ、そいつ…っ！

此処入って何するつもりだったんだよ！！」


寂「さま「先生は黙ってろ！！」っ…」


『…左馬刻、その人って同じチームの人だったよね？

それに…お酒の匂い

左馬刻が誰かと2人で呑みに行くなんて珍しいね、よっぽどその人の事信頼してるんだね』


「おい、人の質問に答えやがれ！！！」



『…ホテルでやる事なんて、1つしかないでしょ、
本当に昔からデリカシーがないよな、お前は(ｸｽ

この人もうダメになっちゃったし、今日は帰る
左馬刻も大人しく家帰るんだよ？
って、まあその人しっかりしてそうだし大丈夫か



あの、』


寂「え、あ、なんだい？」


『左馬刻の事、よろしくお願いしますね』



なんだ


『じゃあ、俺はこれで』



なんだよそれ


まるで、お前がどっか行っちまうみたいじゃねぇか。

俺様から離れるみたいじゃねぇか。




なんだよ、紅




「紅…ッ」


何処にも行くなよ

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