【コロイカ】ライダー君の家で居候する話３

第107話　（ライダーside） ページ43

(ライダーside)


夜、大会後の疲れか、明日が楽しみだとはしゃいでいたAも今はぐっすり寝ちまった。

ラ(…さて、明日の予定、決めねぇとな。)


イカホでどこかこいつの好きそうな場所はないか探す。


ラ(…お、ここなんかいいな。)


俺が見つけたのは前にAが行きたがっていたクラゲフラワーパーク。

どこにでもありそうな花がキレイな公園だったが、まあこの際行ってみてもいいかもな。



ラ「……あ、そういや…」


俺が思い出したのは例の小さな包み。



どうやって渡そうか、手に取って月にかざしてみると宝石の輝きが透けてすげー綺麗だった。


…やっぱ、こういうのは引くか…？///


起きてないかAの様子をちらりと見る。

すーすーと寝息をたてて眠るA。



ラ「…起きてないよな？…///」



俺は起きていないことを確認して、ずいっと顔を寄せる。



ラ(…俺の事ほんと警戒してないな…汗)


無防備すぎて逆に心配になる。



『…ﾑﾆｬﾑﾆｬ……らいだぁ……。』


ラ「っ！///」


じーっと観察していると、いきなり寝言を言ったから、ドキッとした。


…ったく！心臓に悪いだろうがｯ////


ラ「……///」



布団をバッと被りなおす。



『…ｽｰ…ｽｰ…』


ラ(…認めたくねぇけど…好きだ…///)


そろそろごまかしがきかないほどはっきりとした感情を抱えたまま、俺はもう寝ようと目を瞑った。

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