Second 恋のはじまり ページ3
『キキョウさん！ 私ちょっと出掛けてくる！』
「え！？ あら、Aちゃん！！ ご飯は！！？」
『ごちそうさんでした！！』
落ちた箸を拾って長い廊下をダッシュする。
途中キルアにぶつかってしまい、慌てて謝りながらまた走り出した。
「おいA、せっかく俺が帰ってきたのに、」
『ごめんキルア、後でね！』
「はぁ！？ なんだよぉ、遊ぼうぜ！」
『今急いでます！』
息切れしながら自分の部屋に戻ると、
その後ろから平然とした顔でキルアが入ってきた。
「そんな急いで、どっか行くのか？」
『まぁね』
「ははぁん…男か」
『ブッッ』
思わず、クローゼットから取り出した
服が手から滑り落ちる。
何て事を言うんだこのマセガキが…！
『あんたに関係ないでしょーが！
ていうか、着替えるから出てって！』
「…ていうか、お前なんだその服。
持ってるもん全部センス悪すぎだろ」
『しばいたろか』
「おっ、これ良いんじゃねぇの？ 胸元パックリ」
さっきから私の服をバサバサと…
キルアがオススメしたのは残念ながらパーティ用。
あんな派手な服着て行ったらそれこそ公開処刑だ。
『あのね、そんな服着て行ったらヒソカが何言うか、』
…と言ってハッ、と口をつぐんだ
……が、もう遅かったようで。
キルアの口と目がニヤリと弧を描いた。
「ヘェ〜？ 会うって、ヒソカだったのか
お二人さん、そんなに仲よかったっけぇ？」
『うるっさいな！！ そういう関係じゃないから！』
ほんとこの小僧にはヒヤヒヤさせられる。
事情を説明すると、理解したようで
私の服をまた漁り始めた。
「これとこれとこれと…あとこれね
ヒソカ、シンプルにセクシーなのが好きだから」
『良く知ってるね…』
だろ？ と笑って服を渡してくれたキルアに
もはや恐怖感すら覚える。
ぐずぐずしているとまた怒られそうなので早々と着替えた。
「――じゃ、頑張れよ！」
―…そう言われたのが30分前。
今はヒソカに呼ばれたホテルの前に立っている。
『……頑張れA。出来るぞ私』
謎の緊張に包まれたが、相手はヒソカ。
いつもの調子で話せばいい。
黒のピアスを触ってから、ホテルの中へと入れば。
「……やぁ、待っていたよ」
『…っ』
いつもと変わらないヒソカに、何故かどきりとさせられた。
この感情は、ただの緊張だと思いたい。
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おそらまめ@個人経営(プロフ) - れおなさん» うわあああ素敵なコメントを頂いて僕も嬉しい限りです…！また機会があればヒソカの新作作りたいと思ってるのでその時も是非お願いしますね！ (2017年12月14日 6時) (
レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
れおな - 素晴らしいヒソカをありがとうございますほんとにもうわたしの好み理想どストライクなヒソカでしたおかげで明日も生きていけます本当にこんな素敵な作品を生み出してくださってありがとうございますうぅう(落ち着け) (2017年12月12日 19時) (レス) id: 3fff1d4b8d (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - みさん» もう最後はめちゃくちゃ詰め込みましたけれども…！ 最後までお読みいただきありがとうございました！！ (2016年11月6日 23時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
み - なんだかんだ幸せな感じで終わってて面白かった！ (2016年10月17日 10時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - hshshshsさん» わぁ…！ 何て嬉しい褒め言葉でしょうか…。ありがとうございます、更新頑張ります！ (2016年8月24日 7時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2016年2月1日 0時
