【文スト】"超"下級構成員。

Epilogue 27 ページ29

.






「ハア…なんでこんなマフィアって重労働なんでしょうねェ…」

「そりゃァ、書類整理働できる奴が限られてくるからだろ」

「マフィアなんて下手すりゃあ小学生でも働けるからな」と手に持った書類に目を通す中原幹部。ひとつひとつの仕草が絵になる男である。その考えを聞き「でしょうね」と思いながらハハ、と乾いた笑いを零すも、仕事が終わらない。もう少しホワイトになってくれても良いんだよなァ。





「ンー…中原幹部、これは経費じゃないですよね」

「そうだな、芥川に言っておけよ…余計なモンは壊すなって」

「そんなことを云ったら私羅生門で八つ裂きにされる未来しか見えないんですけれども」




少々昔に「太宰治同担拒否代表」と云うなかなか不名誉なあだ名を織田さん、そして太宰くん監修の元作った経験がある。其れほどまでに太宰治強火担の芥川さんと話せる気がしない。どうしよう、目の前で太宰のことディスったら、そんな予感しかしない。そもそもジ殺愛好家のどこがいいんだ。





「…せめて樋口さんに伝えるッてのは駄目なんですか」

「駄目だな、芥川にきちんと伝わッてねェ可能性がある」

「そんなァ」




そんな私の嘆きをもろともせずに資料をガン見する中原幹部。そこに愛はあるんか。






「…どうしよう芥川さん単身でいたら…とりあえず廊下の隅っこで三角座りしておくか…」

「お前そういう時だけネガティブだよな」


「てか芥川単身ってなんだよ」と中原幹部に突っ込まれる。頑張ってください、ポートマフィア随一の突っ込み代表中原中也幹部。




「ハア……明日死んでたらちゃんとした墓に入れてくださいね…」

「お前殺しても死ななそうだし大丈夫だろ」

「中原幹部からの私のイメージって何なんですかねェ…」



「…太宰」

「不名誉すぎますね、それは」





.

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

←Epilogue 26

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す