Epilogue 21 ページ23
.
「はァ…ーー…あわよくば殺されてるかと思ったンですけどね。死んでなかったか、ハア」
「蛞蝓みたいな反応しないでくれるかい、何か言葉では言い表せないほど嫌だ」
「ぶッ殺すぞ手前」
がくりとうなだれた私を横目でちらりと見ながらも太宰さんに対しキレる中原幹部。「クア」とあくびをして余裕そうに笑う太宰さんが余計面倒くさく見えてきた。
「というかそこ、関わりあったんだね」
ゆるく語尾を伸ばしながら私と中原幹部を交互に見やる太宰さん。
「そりゃあ中原幹部の補佐ですからねェ、私は」
「え、君出世したの。あんなに私の補佐を勧めても嫌だと断っていたのに」
「首領直々の命令」
「あゝ成程ね」
「だから手前らどういう関係だ」
腕組をしながら今度は中原幹部が私と太宰さんを交互に見た。
そして私はしぶしぶ包帯男と目を合わせながら中原幹部に同時に言葉を言い放った。
「犬」
「腐れ縁です」
犬、という単語が茶髪の包帯男から出てきた瞬間にこいつの脛を蹴った。私らの関係性は織田さん争奪戦をした腐れ縁と敵ってことだけだよ馬鹿野郎。誰が犬だ。
「誰が犬ですか、包帯無駄遣い男が」
「ウワッ、それ結構傷つく」
「同僚に同じようなことをつい最近言われたばかりなのだよッ」そう言って胸の辺りを抑えるコイツはとても変わったと思う。否、前も同じ感じだッたっけ。
「……で、中原幹部と太宰はなにしてたンですか」
「君もう私に"くん"とか"さん"すらも付けなくなったのかい」
「冷たかったのも傷つくけどそれもそれでなんか傷つく」と言う太宰はただただ扱いづらい男だ。ハア。今日何度目かもわからない溜息を吐く。
「それより早く同僚が助けに来た風にして帰って下さい」
「あ、そうだった」
つくづくこの男は面倒くさい。
.
574人がお気に入り
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
( ・´ー・`)どやw(プロフ) - うらミさん» うらミさんこんにちは〜!!コメントありがとうございます!!😉すごいニヤニヤしながら見てくださってるんですか…?!すごい嬉しいです!!(笑)応援ありがとうございます!!🙏🏻うらミさんのお陰でモチベがすごい上がりました…!!! (12月17日 13時) (レス) id: 4e2cb1d965 (このIDを非表示/違反報告)
うらミ(プロフ) - どやさんこんにちは!!!🙌🙌すごいニヤニヤしながら見させてもらってます!!笑これからも密かながらに応援させていただきます!!🫶🫶 (12月17日 13時) (レス) id: 9b5c083bb3 (このIDを非表示/違反報告)
( ・´ー・`)どやw(プロフ) - 莉音さん» コメントありがとうございます!!文ストをあまり見ていなくても分かる。とは初めて言われたのでとても嬉しいです!!!楽しんで見てやってください!!そうすれば全私が喜びます!!(笑)更新頻度は落ちてきていますがこれから頑張ります!ありがとうございます!!! (7月15日 20時) (レス) id: 4e2cb1d965 (このIDを非表示/違反報告)
莉音(プロフ) - ( ・´ー・`)どやwさんの小説の中での初コメ失礼します!!文ストあんまり見たことないんですけど、楽しんで見れそうです!!これから頑張ってください。 (7月15日 19時) (レス) @page18 id: 7c59c05b7d (このIDを非表示/違反報告)
( ・´ー・`)どやw(プロフ) - 麗葉さん» コメントありがとうございます!!そこに気づくとは……!!!呼び方については多分いつか触れるでしょう、多分。多分!!!!(笑)これからも頑張ります!更新頻度は落ちてきていますが書き進めたいと思っておりますので何卒……!!! (6月17日 14時) (レス) id: 4e2cb1d965 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:( ・´ー・`)どやw | 作者ホームページ:https://
作成日時:2023年4月22日 14時