１５３羽 ページ23
「お、おおお俺！？な、なんで！スガさん入れてツーセッターにするとかっ！」
「基本うちはツーセッターでの練習は入れてません。ぶっつけ本番でそれを試すよりも、変わりになる人を投入するほか無い。
澤村さんの変わりになる人……多分皆さんなんの迷いも無く縁下さんを選びますよ。
縁下さんは自分が思ってるほど非力でも弱虫でも根性なしでもないんです。コートに立てば分かります。」
Aがそこまで説明して、「入ってくれますね？」と諭すと、「分かった……」と少し不安そうに言った。
縁下がコートに入ると、皆不満そうな顔の一つもしないで、むしろ快く歓迎した。
「(コートに入れば分かるって、こういうことか……)」
・
縁下のサーブから試合が再開する。
それを和久南は難なくつないで、スパイクを打った。
そのスパイクはコートにバシンッ！と決まって、和久南に点が入る。
次に和久南のサーブ。
主将の男が狙ったのは――縁下。
手には当てたがあたったボールは遠くにはじけ飛んで、また和久南に点が動く。
何かを覚悟したように、すぅぅ、と息を吸った縁下は
「さっ、こぉぉぉぉぉぉぉぉぉい！！！！」
声が裏返るくらいに、大きな声で叫んだ。
「いいじゃん。烏野主将代理。」
そういった和久南の主将の男はまたサーブで縁下を狙った。
しかし、それを縁下は今度はばっちり決める。
「あがった！」
「縁下ナイス！！」
「よこせぇぇ！」
東峰が片手を挙げて大きな声で叫ぶ。
「東峰さん！」
影山がトスを上げて、それを東峰がしっかり決めた。
２１対１９点。
ここにきて東峰のサーブがやってくる。
「旭さんナイッサー！！」
高くあげ、つよく打つ――。
それは２番の元に飛んでいき、２番の手から遠くへ弾き飛ばされた。
サービスエースをとった。
さらにもう一本打つ。しかし、それは拾われた。
すると和久南のセッターがツーアタックを仕掛け、点を取られる。
「山口、白石さんが呼んでる……」
「うえぇ！？」
Aは山口のほうを見ながらいたずらっぽい笑顔で手招きをした。
ピーッ、と笛の音がして選手交代が告げられる。
１１番とかかれた板を手に持っていたのは山口だった。
「(月島がサーブのときピンチサーバーとして山口くんをだす、か。烏養さんも大胆だなぁ。)」
ガチガチに緊張している山口を見て、Aはそんなことを思った。
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もち - 初コメ失礼します。あの、セットポイントとマッチポイントの違いはご存知ですか？所々間違っています。凄腕マネという設定なら、そういうのはキチンとされた方が良いのでは…？ (2020年8月9日 13時) (
レス) id: 9c382bbadc (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - 135話で、角川の長身選手の身長が１ヶ所だけ間違えて書いてあります。 (2019年8月24日 11時) (レス) id: 17d30bab42 (このIDを非表示/違反報告)
魂祐 - 黄金川が正しいです (2017年6月6日 11時) (レス) id: f41f51613c (このIDを非表示/違反報告)
rina(プロフ) - 面白いです！155羽はどこに行ったんですか？ (2017年1月27日 23時) (レス) id: b2365399a8 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔 - 雪氷さん» 楽しみに……！ありがとうございます！光栄でござる(*´｀)← 好きと言ってもらえて嬉しいです！投票もコメントもありがとうございます！！ (2016年8月9日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔
| 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2016年8月4日 4時
