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133羽 ページ3






「あーその、なんだ。今回のベンチ入りマネージャーだが……今回も清水にお願いしたいと、思っている。」



烏養は気まずそうに、そして言い難そうにしどろもどろに言った。清水はその言葉に驚きを隠せない様子で目を見開く。それから不安そうな顔になって、そっと呟いた。



「Aちゃんじゃなくて、いいんですか?」



Aは逆にその言葉に驚いて「なに言ってるんですか!」とあわてて清水に訴える。そもそも3年生がベンチマネージャーになるのは普通だし、寧ろ当たり前。A自身それを望んでいた。



「そこは苦渋の選択だったが……ただネタバラしをしちまうと、10月の試合まで駒を進めることが出来れば、その試合では白石にベンチマネージャーをして欲しいと思ってる。」
「……同情なんていらないですよ、コーチ。」




清水は少し寂しそうに微笑んで烏養に言った。その表情が苦しくて、胸が痛くて、Aはそっと顔を背ける。清水の言葉をうけ、烏養はふかいひといきをつく。



「何もお前が最後だからベンチ入りさせてやろうってわけじゃない、そこは勘違いするなよ。白石にはサポート能力、アドバイス能力が。清水には長年の信頼と経験がある。そこを公平に見てとった結果だ。」



烏養からのハッキリとした言葉、そしてまっすぐな瞳に、清水は「……分かりました。」と俯き加減で呟いた。



「潔子さん……。」



上手くかけていい言葉が出てこないで、Aは口を閉ざす。そんなAに清水は軽く笑いかけて背中を軽く叩いて、「そんな顔しないで。」と笑った。










「お願いシャース!!」



大きな声で挨拶が交わされて、試合の始まりを告げる。



「仁花、よーく見ときなね。」



谷地の頭をぽんぽんと撫でながら、ニッとAは笑う。その笑顔に顔を明るくして、「う、うん!」と谷地は興奮気味に返した。








まずは東峰のサーブから試合が始まった。



「旭さんナイッサー!」



高いサーブトスが上げられて、それにあわせた助走から床を蹴って跳躍する。そして手元に落ちてきたボールは大砲のように力強く放たれた。

気持ちのいい音を立てて、ボールは相手コートに落ちる。ピッと笛が鳴って得点の入った合図がされた。



「よっしゃー!!」



サービスエースでの先制点に、烏野全体が一丸となって喜んだ。





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もち - 初コメ失礼します。あの、セットポイントとマッチポイントの違いはご存知ですか?所々間違っています。凄腕マネという設定なら、そういうのはキチンとされた方が良いのでは…? (2020年8月9日 13時) (レス) id: 9c382bbadc (このIDを非表示/違反報告)
美衣(プロフ) - 135話で、角川の長身選手の身長が1ヶ所だけ間違えて書いてあります。 (2019年8月24日 11時) (レス) id: 17d30bab42 (このIDを非表示/違反報告)
魂祐 - 黄金川が正しいです (2017年6月6日 11時) (レス) id: f41f51613c (このIDを非表示/違反報告)
rina(プロフ) - 面白いです!155羽はどこに行ったんですか? (2017年1月27日 23時) (レス) id: b2365399a8 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔 - 雪氷さん» 楽しみに……!ありがとうございます!光栄でござる(*´`)← 好きと言ってもらえて嬉しいです!投票もコメントもありがとうございます!! (2016年8月9日 23時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤兎リエ輔 | 作者ホームページ:http://nekomoti  
作成日時:2016年8月4日 4時

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