兄の溺愛っぷりが異常な件__3

心から笑える場所 ページ14

「ひっさしぶり〜！！会いたかったよA〜っ！！」

今度は瑞希に抱きつかれ、慌てて受け止める

『うん、私も会いたかった』


瑞希はキラキラ顔を輝かせながら私を見る。そしてもう一度勢いよく私に抱きしめた

「本当に久しぶりだね！今日学校来てよかった〜！ねぇねぇ、今から帰り？一緒に帰ろーよ！ボク、Aに話したいこといっぱいあるんだ！」

笑顔で話す瑞希に笑いながら、一緒に帰れることを伝える、すると更に笑顔になった瑞希に3回目のハグをされた


……

『へぇ〜……4人のサークルで曲作りか〜…いいね、なんか楽しそう』

「でしょでしょ！！ボクは動画担当なんだ！」

ドヤ顔でそう言う瑞希が可愛くて思わず笑みが溢れる


『25時、ナイトコードで。か……あ、みんなからはニーゴ、って呼ばれてるんだね』


瑞希が入っているサークルのことをスマホで調べる。興味が出てきたし、後で聴いてみようかな


サムネのイラスト、毎回クオリティ高……すごい、これ誰が描いてるんだろう

『それにしてもサムネのイラスト、全部すごいね……』

「うんうん！気になった曲あったら聴いてみてね！きっと気にいるよ！」


…久しぶりに瑞希と話したけど、楽しいなぁ

「…？どうしたの？A」

黙り込んだ私の顔を心配そうに覗き込む瑞希。


『瑞希と久しぶりに話せて、嬉しいなーって思って』

「……！ボクも！！すっごい嬉しい！」

『わ……ちょっと、急に抱きつくのやめてよ…』

苦笑いしながら受け止める。

それにしても…サークルか……


サークルの話している時の瑞希は、本当に楽しそうだった。きっと、瑞希にとっていい居場所なのだろうか


瑞希が心から笑える居場所だったらいいな

……


「じゃあね、A！」

『またね』


瑞希と別れ、真っ直ぐ歩く。

楽しかった…


また瑞希と一緒に帰りたいな

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