銀雪戦隊スノーマン -18- (ページ8)

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そっと袋を開けるとシャムウェストの神様の姿が彫刻され、天然石が埋め込まれた紐が通してある5cm程度のネックレスが。それは木の箱に丁寧に収められていた。

コウジ「お守り…」

即座に電話をかけると、3コールで母の威勢の良い声が返ってくる。

―母「はいはーい!元気しとった?」

コウジ「オカン、おはよう。まあまあ、元気やで。荷物、今届いてたんやけど、これどうしたん?」

―母「どうしたん?って何なん。アンタが変な怪物に襲われんようにお守り送ったんや。」

コウジ「大丈夫やて～そんな心配せんでも。」

―母「最近なんか、シャムウェストでは毎日のようにスノーポリスの事件が報道されてんねん。心配にもなるわアホ。」

コウジ「分かった、ごめんって。」

―母「とにかく、そのお守り必ず肌身離さず持っとき。何か、アンタ危ないような気がすんねん。」

コウジ「またまた～、んな訳ないやろ～」

―母「んな訳ある。とにかく、気ぃつけや。お母さんこのあと用事あるから。ほなまたな。」

コウジ「ほなな。」

ビルの屋上

珍しく大粒の雪が降っていた。街は真っ白に雪化粧している。ビルの屋上の縁に立つEVILが遥か遠くのスノーポリスを眺めていた。

ライ「EVIL、気分はどうだ?」

RM-Ⅱ16EVIL「最高だよ。」

ニール「修復プログラムが上手く機能したようだな。」

マオ「スノーマンの首を討ち取って来てよ!」

RM-Ⅱ16EVIL「当たり前だ。必ずや、この手で殲滅する。」

腕を広げてその場から飛び降りた。

RM-Ⅱ16EVIL「戦闘システム、起動。RM-Ⅱ16EVIL戦闘開始します。」

地下要塞

ラウール「リョウヘイ、痛む?」

リョウヘイ「もう随分よくなったよ。」

ラウール「確かに。こんなに早く傷が治るなんてすごい。」

リョウヘイ「ラウールのお陰だよ。」

ラウール「それだけじゃないよ、リョウヘイも頑張ってくれてるから。」

包帯を取り換え、せかせかと片づけをする。

リョウヘイ「…ラウールは、もしこの先平和な世界が来たら、母国に戻って神職の仕事をするの?」