銀雪戦隊スノーマン -14- (ページ10)

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ギンセツブラック「戦闘システム、起動。RM-Ⅱ16、戦闘開始します。」

ギンセツオレンジ「覚悟せえ!ディスドール!!」

拳を握りしめた2人が飛びかかり、同時にパンチを放った。

アンヴァー「きゃあ!」

強烈なダブルパンチは、アンヴァーを機材の中へと吹き飛ばした。硬い金属音を立て、ガラガラと崩れ去る。

ギンセツブルー「おせえ!」

ギンセツオレンジ「まあ、そんな怒りなさんな。」

ギンセツブラック「追加戦士は遅れてやってくるもの。」

ギンセツブルー「おい、コイツにこんな事教えたヤツ誰だ!」

ギンセツグリーン「まあ、1人しかいないよね。」

ピンクの方に鋭い視線を送るブルーに、愛想笑いをする。犯人は確定していた。

ギンセツホワイト「ねえ、あれ見て!」

機材から這い出してきたアンヴァーの髪は乱れ、天使というよりは悪魔の様な形相でこちらを睨みつけている。

アンヴァー「許し難いですね…そちらがその気なら、私にも考えがあります。」

何と、右手にブライトキャッチャーを握っている。変身できるだけでなく、固有武器まで使いこなせてしまう事に唖然としていた。

ギンセツオレンジ「俺らにも考えがあんねん。ブラック、ホワイト!行くで!!」

ギンセツブラック・ホワイト「うん。」

3人「ギンセツチャージ、スタンバイ!Lock on!」

向かって左から、ブラック・オレンジ・ホワイトの順番に並んだ。

3人「トリプルレーザースピニングトライアングル!!!」

青白い3本のレーザーは三角形の光に形を変え、高速回転しながら敵の方向へと飛んでいく。しかし、右手で払いのけるようにその光を躱した。

アンヴァー「スノーマン、貴方がたの首を頂いていきます!」

放ったブライトキャッチャーが8人に巻き付く。

ギンセツレッド「なんてことだ…」

ギンセツピンク「どんどん締まってくる…!」

ギンセツイエロー「こういう時は落ち着くんだ。俺が何とかする…っ!」

イエローのパワーでワイヤーを引きちぎることもできなかった。

アンヴァー「これで終わりです。…ハイパーホールドショック!」

トリガーを躊躇なく引く。ワイヤーから流れる高圧電流は容赦なく8人を苦しめた。地面属性の技に特化したイエローにも効果があったようで、苦しみの表情を浮かべている。

8人「うわあああああ!!!!!!!!」

アンヴァー「さあ、スノーポリスに別れを告げるのです。」