銀雪戦隊スノーマン -14- (ページ9)

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アンヴァー「タツヤさんなら、この中です。」

ツリーに下げられている紫色のオーナメントに、タツヤが気を失って閉じ込められていた。それだけでなく、他のオーナメントの中にもスノーポリスの住民らの姿も。

ギンセツイエロー「タツヤを返せ!」

ブライトレーザーガンのトリガーを引く。青いレーザーはアンヴァーに向けて真っすぐ発射されたが、大きな翼で身体を包んでガードした。

アンヴァー「そう簡単に返すわけにはいきません。」

ギンセツピンク「こんな事してどうするつもりだ?」

アンヴァー「人間が持つ力を起爆剤にして、スノーポリスを更地にします。この木は良く燃えるでしょう。」

ギンセツイエロー「面白いか?こんな事して…」

アンヴァー「非常に面白いですよ。」

華奢な左手首に大きな文字盤のブライトチェンジャーを着ける。紫色の光を放ち、軽快な電子音を立てた。

アンヴァー「銀雪変身。」

アンヴァーの白いドレスは紫色に変化し、雪の結晶の装飾があしらわれている。長い巻き毛はアップに纏められ、アイメイクも紫色に。

ギンセツレッド「有り得ん…」

アンヴァー「タツヤさんの遺伝子情報を私が少しばかりいただきました。」

ギンセツピンク「…じゃあ、あのキスは…」

ギンセツブルー「キス?!」

ギンセツピンク「タツヤ、この人とキスしてたの!」

ギンセツグリーン「要するに、口から相手の遺伝子情報を奪うって事か…」

アンヴァー「その通り。流石、スノーマンのブレーンですね。」

ギンセツブルー「お前マジでヤバいやつだよ…」

ギンセツレッド「余りにも下品だ…」

アンヴァー「どうお思いになられようと、私は貴方がたを討ち取り、ジェイド様の為にスノーポリスを支配することだけが使命です。」

ブライトレーザーガンから放たれる青いレーザーの数はいつもよりもかなり多い。逃げることやシールドで守る事しかできなかった。

ギンセツブルー「アイツ、何であんなに武器使いこなしてんだ!これじゃあ、攻撃が出来ない…」

アンヴァー「守りに入っているようでは、私を倒せませんよ。」

ギンセツホワイト「はっ!」

アンヴァー「そんな…ぎゃっ!!」

ホワイトが長い脚で飛び蹴りをしながら現れた。握っていたブライトレーザーガンが手から離れ、雪上でスピンする。