銀雪戦隊スノーマン -1- (ページ9)

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リョウヘイ「シルキースノーが狙われる…?!ねえ、玉雪。それって、俺らで務まるの?」

素能玉雪「大丈夫ですの。ボクがアシストするから!」

リョウヘイ「じゃあ、お願いしてもいい?」

素能玉雪「分かったすの!」

ギュッと目を閉じると足元から雪の結晶の光が現れ、一瞬でリョウヘイの家から見慣れない白とシルバーの空間へと場所を変えた。素人には操作方法が分からない装置、ソファやテーブル、キッチン等が完備されている。

ダイスケ「ひろーい!!すっげえ!!何これ」

大きな声が広い空間に響き渡る。

リョウタ「ここは一体…」

素能玉雪「地下要塞と研究室ですの!」

リョウヘイ「こんな装置、見たことない。めちゃくちゃ時めく!」

素能玉雪「先人たちの知恵が詰まってるすの!」

ショウタ「どこの地下なんだよ。いきなりこんなとこ連れてかれて、俺だいぶパニくってるんだけど。」

素能玉雪「発電所の地下ですの。」

ヒカル「マジかよ。発電所にこんな地下要塞あるなんて、初めて知ったわ。タツヤは知ってた?」

タツヤ「全然知らなかった…」

素能玉雪「この地下要塞は、発電所が出来たタイミングと同じ時に作ったんですの!この発電所を守るための特殊部隊用に極秘で開発されたから、みんな知らなくて当然すの。」

要塞内部にサイレンが鳴り響く

ヒカル「ひっ!何?!」

リョウタ「大丈夫、気を確かに持つんだ。」

リョウヘイ「これ…何の集団?」

部屋の中央にある大きなモニターを操作し、街の様子を確認する。

リョウタ「装置をすでに使いこなしているだと…?」

ダイスケ「これって、アニメの話じゃないよね?この映像って、マジもん?」

ヒカル「ねえ、何?怖い怖い…マジで…怖いよ…」

つぎはぎだらけの薄気味悪い人形のような怪物が街を襲撃しており、人々が悲鳴を上げて逃げ惑う。ヒカルは眉間にしわを寄せて物陰に隠れる。

素能玉雪「敵が来たんですの。スノーマン、初めての出動ですの～!」

リョウタ「警察部隊では対処できないのも納得だな。」

素能玉雪「これを着けるすの!」

リョウヘイ「…時計?」

素能玉雪が透明のショーケースに入れてあった、白いデジタル時計を指さす。リョウヘイがケースの蓋を開けて目を不思議そうにパチクリさせた。