- ページ8
?「待つすの〜!」
ヒカル「うわああああゴキブリが喋った!」
ヒカルの叫び声に反応したリョウタが喋る卵に向かって、一気に殺虫剤を掛けた。
?「ごほっ!ごほっ!」
ダイスケ「うぼぁ!痛ってえ…」
咳き込んだ卵は殻が吹き飛び、破片がダイスケの額に直撃。軽く頭に響くような音がする。
ヒカル「…ゴキブリ…じゃない…」
タツヤ「何だこれ。」
ダイスケ「明らかに新種の生物だけど…何類?」
ショウタ「そもそも生物なの?」
リョウヘイ「もしかしたら、アンドロイドかもしれない。」
部屋の隅でかたまっている5人をよそに、リョウタが卵から生まれた謎の物体に声を掛ける。
リョウタ「君の名は?」
ダイスケ「順応早っ!」
?「素能玉雪ですの〜!」
リョウタ「俺はリョウタ。玉雪、よろしく。」
素能玉雪「スノーポリスに危険が迫ってるんですの!」
ショウタ「いや、スノーポリスは平和だよ。俺らが生まれるずっと前から戦争も起きてないし。」
素能玉雪「これから大変なことが起きる…信じてほしいんですの!」
リョウヘイ「…でも、玉雪の言う事、あながち間違ってないかもしれない…」
モニターに映し出された映像を見たリョウヘイの顔色が悪くなる。
タツヤ「何が起きてるの?」
リョウヘイ「今の外気温が、数分前から10℃も上がってる…こんな短時間で気温が変わるなんて、過去100年分の観測データを遡っても聞いたことないよ。でも、外は静かだな…」
リョウタ「嵐の前の静けさだろうな、もし何かあるならば。」
素能玉雪「とにかく!非常事態ですの!ボクが言ってる事は本当なんですの!!!」
ショウタ「さっきからすのすの煩いんだよ、俺らにどうしろって言うんだ?玉雪が何とかすればいいだろ。」
素能玉雪「ボクだけじゃどうにもならない。スノーポリスを守ってほしいんですの。」
ショウタ「非常事態の対処は警察部隊がやる仕事でしょ。俺は、中央制御室のただの操作員!ただの一般市民!」
素能玉雪「発電所の職員だからこそ、みんなにお願いしたいんですの!この国の資源が、狙われちゃう!」
124人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アドク | 作成日時:2020年8月31日 15時