第三十四の能力「返せ」 ページ42
彼方side
A「そんなくだらねぇ理由で私はDだったのかよぉ!!」
そんなことを言いながら、大剣を持ったAが理事長に迫っている。
わたる「うわぁぁぁぁぁ!!おまっ、やめろぉぉぉぉぉ!!」
真冬「いや、くだらなくないでしょ。大事でしょ」
呆れた顔で真冬がツッコんだ。真冬、ナイスツッコミ。
A「てかそもそもランク制度消してもらえませんかねぇ!?これのせいでうちら大変なんですよぉ!!」
わたる「わかったわかった考えとく。考えとくからやめろっ」
彼方「てか、ミライさん？は大丈夫なのかよ」
志麻「ミライは気失ってる。今保健室で休養中」
後ろからこれまた呆れた顔で志麻さんが歩いてきた。
里朽斗「とにかく、蕀野さんがいる限りはどんなに攻撃受けても櫻さんは無事ですから。乗っ取ってるヤツ追い払うためにはコテンパンにしなきゃでしょ」
感情のないような、冷たい目で俺らを見つめる夜乃原。
しかし、彼女の母に身体を乗っ取られているとはいえ、好きな人に攻撃なんてできない。
Dランクがアイツに立ち向かっているのに対し、俺らは何もできていなかった。
情けねぇな。
ひたすら情けなくて突っ立っているまま下を向いた。
A「ホントに櫻さんの事好きなら立ち向かえよ!!」
Aの怒りを含めたような声を聞き、俺らは顔をあげる。
A「好きな子守れよ！どんな手使ってもさ！何？Sランクってそんなに弱いの？」
違うと声を上げようとしたが、喉で声がつまり、出なかった。
その通りだ。俺らは偽物に立ち向かえずに居るんだ。
少しだけ時間が流れ、Aが「はぁ」と、あからさまに呆れたようなため息をついた。
A「否定してくださいよ･･････私の知るあなた達はちゃんと強いからさ･･････」
心做しか悲しそうなAの声に俺らはどうすれば良いのか分からなくなった。俺らはまだ迷っているのだ。
すると、後から弱々しい声が聞こえてきた。
鈴「えっ、えーっと、お願いします！あの、皆さんの力もどうしても必要なんです！私、絶対に櫻さん助けるので･･････頼りないかもしれないんですけど･･････」
涙目で頼む彼女を見て、俺らはようやく決心した。
確か、蕀野鈴。昔いじめられてて上のランクのやつが苦手ってAが言ってた。
そんなやつが必死に戦ってるのにナヨナヨしてられない。
俺らはアイツの前に立つ。
彼方「優歌のこと、返してもらうからな」
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ちょこ - この作品好きです！続き楽しみに待ってます！ (2022年2月7日 18時) (
レス) @page45 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
るーちゃん(プロフ) - 久しぶりの更新だ!!いつも楽しく見させてもらってます！更新頑張ってください！ (2021年5月23日 21時) (レス) id: 353d10041d (このIDを非表示/違反報告)
ふぅわ(プロフ) - どうも！いつも作品を見させてもらってます！とても面白くて元気でます！！続編は絶対作りましょう！！！続きが気になるうううう (2020年11月21日 7時) (レス) id: 1809ce4c9a (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ - 曇り空さん» ありがとうございます！神だなんて誉めすぎですよ・・・これからも応援お願いします！ (2020年9月9日 20時) (レス) id: 0c6ebfe2c4 (このIDを非表示/違反報告)
曇り空 - またまたコメント欄に失礼します! すごく面白いです！マジ神です!尊敬します！これからもお体に気おつけて投稿頑張って下さい。（＃＞ω＜＃） (2020年9月9日 16時) (レス) id: d4e0aa3214 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月宮来栖@旧いちごぱふぇ | 作者ホームページ：http:
作成日時：2020年7月4日 16時
