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Endless Story 1 ページ35

そして時代は巡り、現代のお話。





「え、また別れたの?」

驚いたような呆れたような、はたまた諦めたような…
色んな感情が入ってそうな一言を俺に呟く虫さん。
おかげさまで、残念ながら彼女と先日別れました。

「またって、しょうがねーだろ。俺だって好き好んで別れてるワケじゃねぇよ」
「分かるけど、どうしてそんなに続かないんだろうね。まぁある意味おもしろいけど」
「おもしろがってんじゃねーよ!俺なりに傷ついてんだぞ」
「あ、そうなんだ。それはごめんねぇ」
「…はぁ。この世に本当にいるってんなら速攻で会いてぇな、運命の人って奴に」
「てつやにはそんな人いないんじゃない?」
「おい、ふざけたこと言ってんなよ!」

別れたくて別れてるワケじゃないが、うまくいかないものはうまくいかない。
自分でもどうすることもできない、こればっかりは。

「はぁ、まぁとりあえず東京行ってくるわ」
「あれ、今日行くんだっけ?」
「なに忘れてんだ。そうだよ、じゃあとよろしく」

虫さんに短くそう言い残し駅に向かうことにする。
しかし、早く会ってみたいもんだね。
運命の人にさ。






ここはとある駅構内、そこでの出来事。

「ねーA、本当にもう帰るの?気晴らしに遊びに…」
「帰る。そんでフテ寝する!」

そう、最近の私はまったくツイてない。
今日返ってきたテストの点は最低最悪。
最近新しくしたばかりの携帯を水に落とし、哀れ携帯さんはご臨終(仕方なく買い換えた)

挙句の果てには…
憧れていた先輩にかわいい彼女が出来ましたとさ。
めでたし、めでたし…って、ちっともめでたくないし‼
これは相当なダメージを私に与えてくれた。
もうほんと、立ち直れるかな?


友人はそんな私に一言どんまい!言って親指立てながら満面の笑顔、どーなのこの態度?

「帰る。(怒)」

一言吐き捨て目的のホームへ向かう為歩き出す。
そんな私の後ろから声がした。

「一人でいるのがしんどかったらいつでも電話してきていーよ、A!」

振り返ると優しく微笑んでる友人がいて、ちょっと涙目になる。
気づかれたくないから背を向けてから私は手を振った。

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かえで(プロフ) - あいまるさん» 当時、悩みながら書いた作品だったのですがこうして今読んで頂けたことが私にとっては最高に嬉しいです。勿体無いほどの言葉を本当にありがとうございました! (2021年4月27日 21時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
あいまる(プロフ) - もう、感動の一言につきます。思わず涙をこらえるページもありました。こんな作品を生み出していただいて、ありがとうございます!この作品に出会えて良かったです! (2021年4月26日 21時) (レス) id: 8885b9410d (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - りなさん» お気持ちだけ受け取ります、これからも無料でガンガン読んでやってくださいw有難いお言葉を本当にありがとうございました! (2018年11月13日 8時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - すんばらしいです。。お金払って読みたいレベルです。。素敵なお話ありがとうございました^ ^ (2018年11月12日 0時) (レス) id: e2ead3d137 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - オニク。さん» 有り難いお言葉をありがとうございました!とても励みになりました。 (2018年4月30日 14時) (レス) id: f1c141d7d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かえで | 作成日時:2018年3月6日 17時

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