Endless Story 2 （最終話） ページ36
人が溢れかえる駅の中を俺は足早に歩いていた。
これから待っている仕事のスケジュールとか段取りとか、頭の中で整理しながら階段を登ろうとした時。
ふと上を見上げた階段の最上段から女の子が駆け下りて来るのが見えた。
高校生くらいだろうか。
何か吹っ切りたいみたいな顔をして階段を下りて来る姿に、なんだか目が離せなくなり思わず立ち止まってそんな彼女を見つめてしまっていた。
そしてすれ違う瞬間。
「A！」
階段最上段から声がした。
俺と同じ段で立ち止まって上を見上げた彼女に。
「これ、渡すの忘れてた！」
そう言って声の主が何かをこちらへ投げるのが見えた。
「あっ…」
その何かは彼女の方ではなく俺の方へ向かって飛んできて、条件反射でそれをキャッチしてしまった。
俺と、俺を見上げた彼女の視線がぶつかる。
そして手の中には携帯電話。
「ご、ごめんなさい‼」
私は慌てて頭を下げた。
それからこんな所で携帯を投げつけて(？)きた友人に向かって睨みを利かせて…って。
「いないよっ！」
逃げやがった(怒)
と、とにかくだ、私の携帯をナイスキャッチしてくれたこの背の高いオレンジ頭のイケメンさん(どっかで見た気がする)にあやまってお礼を…
「あ、あのぉ…す、すいませんでした。それで、えーと…その携帯…」
その人の手の中にある携帯を指差して、私が顔を上げた時に思いもかけなかったことを言われる。
「あのさこれ、番号教えてもらってもいい？」
「えっ？」
彼女＝Aちゃんは明らかにびっくりした顔で俺を見つめている。
そりゃそうだよなぁ、自分でもびっくりだ。
これじゃあどう考えてもナンパやん。
でもどうしてだろう、このまま君と別れたくなかったんだ。
「やっぱりダメだよね、ごめんね？」
「あ、いえ、いいです。私もお礼したいので」
「え、ほんとに？本当にいいの？」
「は、はい…」
そしてその後、この人が有名なYouTuberで東海オンエアのてつやさんだということを知る(それで見たことあったのか…)
この時はまさか彼、てつやさんがツイてなかった私の毎日を180度変えてくれることになるとは思いもしなかった。
人生って何が起こるか分からないなぁ…
どんなに時代が変わっても、二人が姿を変えたとしても。
果てしなく続いていく。
運命の二人の、永遠の物語。
end.
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かえで(プロフ) - あいまるさん» 当時、悩みながら書いた作品だったのですがこうして今読んで頂けたことが私にとっては最高に嬉しいです。勿体無いほどの言葉を本当にありがとうございました！ (2021年4月27日 21時) (
レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
あいまる(プロフ) - もう、感動の一言につきます。思わず涙をこらえるページもありました。こんな作品を生み出していただいて、ありがとうございます！この作品に出会えて良かったです！ (2021年4月26日 21時) (レス) id: 8885b9410d (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - りなさん» お気持ちだけ受け取ります、これからも無料でガンガン読んでやってくださいw有難いお言葉を本当にありがとうございました！ (2018年11月13日 8時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - すんばらしいです。。お金払って読みたいレベルです。。素敵なお話ありがとうございました^ ^ (2018年11月12日 0時) (レス) id: e2ead3d137 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - オニク。さん» 有り難いお言葉をありがとうございました！とても励みになりました。 (2018年4月30日 14時) (レス) id: f1c141d7d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえで
| 作成日時：2018年3月6日 17時
