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暗くなるまで待って ページ23

最初触れるだけだった口付けは、やがてゆっくりと深いものへと変わっていった。

「ずっと一緒にいたい」
「うん、私も」

キスの合間にみっくんから呟くようにねだられて、私はそれに小さく頷いて答えた。
ずるいな、こんな時にそんな風に言われてしまったら拒むことなんてできないよ。
そのまま私はその場に押し倒されていく。
いつの間にか日は長くなり、まだこんなにも辺りは明るくて、目の前の普段は見せない男の顔をしたみっくんがはっきり視界に映ってる。
だけどそれも再び重ねられた唇に固く目を閉じれば遮られ、何度か角度を変えては絡め取られる舌先に身体の力が抜けていく。
気づいた時には服の中へみっくんの手がそっと忍び込んでいた。

「やっ、ダメ」
「どうして?ねぇ、したい」
「だって、昼間汗かいたしそのぉ、シャワー浴びてないから…」
「それがいいんじゃん」
「みっくんそれ、変態発言」
「え、うそっ⁈なんで?」
「それにまだこんなに明るいし」
「Aの顔見れてちょうどいいね」
「イヤ!恥ずかしいもん」
「可愛い、ね、しよ?」
「イヤだ。みっくんしつこいから嫌い」
「Aが可愛過ぎるせいだよ?」
「…みっくん?」
「なに?」
「お願いだから、暗くなるまで待って」

クスッと笑って分かったよと、私の願いを聞き入れてみっくんはまた唇に優しく触れてきた。

「じゃあもう少しだけ我慢する」
「ありがと…って、これお礼言うとこかな」
「もちろん。だって今俺、Aの為にすげぇ我慢してるもん」

真面目な顔でそんなこと言ってるみっくんについ笑ってしまう。
みっくんとこんなに近い距離でじゃれ合う日がくるなんて、数カ月前までは想像すらしていなかったな。

この時の約束通り夜になると、求められるまま私はみっくんに身を委ねた。



そして翌日の朝、アパートから直接大学へ向かうことになった。
出掛ける直前までみっくんがべったり甘えてきて、どうなるかと思ったけどなんとか時間内に間に合うことができた。
今日の講義が昼近くからで良かったと感謝する。

「A、おはよ」
「おはよ。この前のご飯の時はごめんね」
「全然いいよ、それより大丈夫だった?変なヤツに絡まれたんでしょ?」
「うん、大丈夫」
「ねぇA!あの時一緒にいた人さ、アバンティーズのツリメに似てたよね?」

大学でこの前一緒にご飯へ行った友人との会話に、もう一人その時にいた子が加わった。
名前はトウコちゃんという、その言葉にドキッとした。

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かえで(プロフ) - まりさん» 私には勿体ないくらいのお言葉を頂き本当に嬉しいです。最後までお付き合い頂きありがとうございました。 (2019年6月5日 17時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 好きです。この小説を読んでる時間とても充実してました!素敵な時間をありがとうございました! (2019年6月5日 17時) (レス) id: 367abc2ae5 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - こーひーまめさん» いつも読んで頂きありがとうございます!最後まで頑張りますのでぜひお付き合いください。 (2019年6月3日 17時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - えだまめさん» 有難いお言葉を本当にありがとうございます!あと少しで最終回を迎えます、最後まで頑張りますのでお付き合いください。 (2019年6月3日 17時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
こーひーまめ - いつも見てます!!続き楽しみに待ってます!更新頑張ってください!!!(o^^o) (2019年6月2日 23時) (レス) id: cfb9147a2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かえで | 作成日時:2019年4月9日 12時

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