口外禁止（side TSURIME） ページ11
今日は打ち合わせの日。
事務所を訪れその一室、メンバー揃ってマネージャーを待っている間、そらが興味津々とばかりに話し掛けてきた。
「なー、みっくん」
「なに？」
「週末A来てたんだろ？」
「うん」
「した？」
「…なにを？」
「やだねーみっくん惚けちゃって！もちろん夫婦の営みでしょー、もう分かってるくせにぃ」
「そら、うぜぇんだけど」
という会話を聞きつけ、えいちゃんとりっくんまでがこっちをじーっと見てくる。
うんざりだ、こんなとこでその話題はほんとやめてほしい。
俺は怒りに任せ一言吐き捨てる。
「してねーよ！」
「はぁ？みっくん、それマジで？」
「大マジだよ、悪いか？」
「えーっ⁈だってもう夫婦なんでしょ？信じらんねぇ、みっくんあんたそれでも男？」
「うるせぇ！そういうことは俺達のペースがあるんだよっ、ほっとけ！」
俺だってな、できるもんならしたいんだよ！
でもこの前のAの様子を見てたら、無理矢理できるワケねーだろが。
はぁ、なんて難しい問題なんだ…とつい頭を悩ませていると。
「おまたせー、さぁ始めようか」
部屋にマネージャーが入ってきて、それからは真面目に今後についての話し合いが行われた。
それから数時間の時が経ち、ある程度話がまとまったところでマネージャーから逆に尋ねられた。
「あと何か聞いておきたいこととかあるかな？」
「あ、あの、すみません。自分からちょっと話があるんですけど、いいですか？」
「うんいいよ、どんなこと？」
「実は俺、先日入籍しました」
「…えっ、それ本当？」
その瞬間、マネージャーの顔色が変わった。
あれ、俺なんか悪いこと言ったかな…？
祝福されることはあっても、こんな雰囲気になるなんて想像もしていなかった。
「それはマズイな…」
「え、なにがですか？」
「ツリメくん、それってみんなに話した？」
「いえ、まだ。身内とメンバーしか知りません」
「そう、じゃあ相手の方にも伝えて。結婚のことは絶対に口外しないように」
「あの、Aは、ってかツリメの相手はきちんとしたヤツです。変な心配することは全くないと思うんですけど」
ここでえいちゃんがフォローを入れてくれたけど、マネージャーはそれは分かるけれどと首を振る。
どうしてAとの結婚がこんな扱いを受けなきゃいけないんだと、どうしても納得がいかない。
できるワケがない。
部屋の中には不穏な空気が流れた。
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かえで(プロフ) - まりさん» 私には勿体ないくらいのお言葉を頂き本当に嬉しいです。最後までお付き合い頂きありがとうございました。 (2019年6月5日 17時) (
レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 好きです。この小説を読んでる時間とても充実してました！素敵な時間をありがとうございました！ (2019年6月5日 17時) (レス) id: 367abc2ae5 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - こーひーまめさん» いつも読んで頂きありがとうございます！最後まで頑張りますのでぜひお付き合いください。 (2019年6月3日 17時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - えだまめさん» 有難いお言葉を本当にありがとうございます！あと少しで最終回を迎えます、最後まで頑張りますのでお付き合いください。 (2019年6月3日 17時) (レス) id: 7b9a694418 (このIDを非表示/違反報告)
こーひーまめ - いつも見てます！！続き楽しみに待ってます！更新頑張ってください！！！(o^^o) (2019年6月2日 23時) (レス) id: cfb9147a2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえで
| 作成日時：2019年4月9日 12時
