番外編 チョコをちょこっと side TETSUYA ページ49
今の今まで睨めっこしていたパソコンから目を離すと、ソファーでテレビを見ているAのことを伸びをしながらチラ見した。
「あー疲れた！こう疲れてる時はなーんか甘い物でも食いてぇなぁ…」
「昨日袋いっぱいカプ◯コ買ってきてたじゃん、それ食べなよ」
Aはこっちを見ることもなく、リモコンでザッピングしながらぴしゃりと一言。
あー俺のバカ！なんちゅうタイミングでカ◯リコ大人買いしちまったんだ‼
…って、いやいやそれとこれとは話が別だ。
なぜなら今日はバレンタインだぞ！
恋人同士(Aは恋人になった覚えはない！って言いそうだが)なら普通なにかしら用意しているもんじゃないのか⁈
それともなにか、Aはバレンタインを知らないとでも言うのか？
そんな筈がない、毎年メンバーに「ほらよ、満を持してガツガツ喰え」言うて。
テーブルの上にチョコの詰め合わせ(メンバー引っくるめてひとつだけ)をポイってな感じで机に放り投げてたではないか。
しかし今年は違うだろ？
俺という彼氏(Aからしたら…以下、略)がいるんだぞ⁉
それなのにまさかノーチョコ？…嘘だろ、おい。
「あのぉ、Aちゃん？」
「はぁ、なぜちゃん付け？…キモっ」
「なーんか忘れてない？今日何の日だっけ」
「はじめしゃちょーの誕生日」
「正解！いや、違うっ‼いや、違ってはないが…」
「なによ、さっきから。テレビ集中できないじゃん」
「お前、俺とテレビとどっちが大事なんだっ」
「テレビ」
「こらーーっ‼今日はバレンタインだ、バレンタイン！チョコだ、俺はAから貰ったチョコをちょこっとでいいから食いたいんだよっ」
つれない態度に本気で憤慨していると、やれやれって感じでため息をついたAが。
立ち上がってこちらに歩み寄ると、俺の目の前にリボンで綺麗にラッピングされた箱を差し出した。
「はい」
突然のことに言葉もなくただその箱を受け取ってすごい早さで中身を確認。
すると中には手作りと思われるチョコが入っていた。
「ううっ…」
「ちょ、なに泣いてんの？これくらいのことで」
「お前にこの感動が分かるもんかっ‼」
「いや、知りたくもないし…」
本気でこのまま貰えないと思った。
まさかの手作りチョコにうれしさが振り切った。
「お返しは倍返しでね」
にっこり微笑むAのかわいいこと、かわいいこと…
「もちろん！もれなく俺付きでっ‼」
「うわぁ〜、マジいらね」
Happy Valentine ！
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かえで(プロフ) - みことさん» 有難いお言葉を頂き本当に光栄です。今後の執筆にとてもやる気がでました！これからの作品もぜひぜひお付き合い下さい。 (2018年2月18日 10時) (
レス) id: f1c141d7d3 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - こんにちは！完結おめでとうございます！てつやさんオチの作品の中で1番大好きな作品です！これからもかえでさんの作品、楽しみにしてます！(≧ω≦) (2018年2月17日 21時) (レス) id: e05cb40cc5 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - ゆうきさん» とても励みになるコメントをありがとうございます。2人の子供の話も書いてみようかなと意欲が出ましたw今後も続編考えていきたいと思います。またお付き合いくださいね！ (2018年2月13日 18時) (レス) id: f1c141d7d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - こんにちは。コメント失礼致します。かえでさんの小説毎日の楽しみとして読んでいました！今回の番外編の更新もめちゃくちゃ嬉しかったです！！！子供生まれたあとのお話も読んでみたいです…(´；ω；｀) (2018年2月13日 15時) (レス) id: bd844e0957 (このIDを非表示/違反報告)
zawa-mina(プロフ) - かえでさん» はい！もちろんです！頑張ってください！ (2018年2月9日 19時) (レス) id: 2d47d3844b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえで
| 作成日時：2018年1月24日 11時
