68. 第１回 CLUB オンエア 2 ページ18
かわいくおねだりしながら、虫さんの手を握る。
恐る恐る私を見る虫さん。
それと同時に握った手は恋人繋ぎにシフトチェンジ。
そしてそのまま自分の膝の上に乗せ、そこに片手を置いた。
「今日はずーっとAと一緒にいてね」
「もうムリです、ごめんなさい」
「だからはえーんだよ、なんなんだお前らっ！」
「てつや、そんなにイキってられるのも今のうちだぞ」
虫さんがくいっと右手の人差し指で眼鏡を押し上げながらてつやに向かって言い放つ。
「はい、じゃあ次りょうね」
「よし、いくか」
次はりょうくんかぁ、これはなかなか手強そう。
「わーりょうくん久しぶりぃーまた会えて嬉しいな」
「なんか設定きっちりし過ぎじゃね？」
「なに設定って、よく分かんないなぁー」
りょうくんの腕に自分の腕を絡めてもたれかかる。
しかしさすがりょうくん、にこにこしたまままるで動じない。
「今日はどんなおもてなししてくれるの？」
「りょうくんがしてほしいことならなんでも」
「へぇそうなんだ、じゃあなにしてもらおうかな」
すげえ余裕だ、さすがはりょう、これはA苦戦するなって他のメンバーが騒ぐ。
そううまくいくと思うな。
「あ、そういえばね…」
私はりょうくんの耳元に小声で囁く。
それを聞いたりょうくんはいきなり顔を両手で覆って降参した。
「いや、これはダメでしょ」
「なんだ、なにがあった」
「なに言われたんだ、りょう！」
「昨夜俺とやった夢見たって…」
「それはいかん、それは反則だ！」
「此の期に及んで反則もなにもあるかっ！ほら、次てつやで最後ね、さっさと終わらせるよ」
某芸人さんのネタが役に立ったわw
さてこれが最終戦、てつやなんか瞬殺で片付ける。
「てっちゃーん、A来てくれるのまってたよー」
「おわっ‼⁉」
私はてつやの頭を両手で抱えると、そのまま胸元へ押しつけた。
他のメンバーがこれはヤバイぞってパニックになってる。
私は御構いなしに口説き？続行。
「てっちゃんに会えなくてA寂しかったなぁ」
なんて言いながらさらに胸に押しつけて、てつやの頭に顔をスリスリした、ら。
「すまん、ちょっとトイレ…」
「うわっ、てつやクソだせぇ！」
「あれだけ人のこと言っといててめぇが一番ギブはえぇじゃねーか」
「だらしないにも程があるな」
「つーか、A最強だな…」
「いやマジでヤバかった」
「もう二度とやらないからね」
「さすが憑依芸人」
「誰が芸人だ！」
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かえで(プロフ) - みことさん» 有難いお言葉を頂き本当に光栄です。今後の執筆にとてもやる気がでました！これからの作品もぜひぜひお付き合い下さい。 (2018年2月18日 10時) (
レス) id: f1c141d7d3 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - こんにちは！完結おめでとうございます！てつやさんオチの作品の中で1番大好きな作品です！これからもかえでさんの作品、楽しみにしてます！(≧ω≦) (2018年2月17日 21時) (レス) id: e05cb40cc5 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - ゆうきさん» とても励みになるコメントをありがとうございます。2人の子供の話も書いてみようかなと意欲が出ましたw今後も続編考えていきたいと思います。またお付き合いくださいね！ (2018年2月13日 18時) (レス) id: f1c141d7d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - こんにちは。コメント失礼致します。かえでさんの小説毎日の楽しみとして読んでいました！今回の番外編の更新もめちゃくちゃ嬉しかったです！！！子供生まれたあとのお話も読んでみたいです…(´；ω；｀) (2018年2月13日 15時) (レス) id: bd844e0957 (このIDを非表示/違反報告)
zawa-mina(プロフ) - かえでさん» はい！もちろんです！頑張ってください！ (2018年2月9日 19時) (レス) id: 2d47d3844b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かえで
| 作成日時：2018年1月24日 11時
