エイリアンズ Vol.2【東海オンエア】

67. 第１回 CLUB オンエア ページ17

「やぁどうも、東海オンエアのてつやと」
「りょうと」
「としみつと」
「ゆめまると」
「Aと」
「虫眼鏡だ」

「第1回、CLUB オンエアーーー‼」



「いいか、今日この場所はキャバクラだ」
「唐突にも程があるな」
「どういうことかというと、Aの格好を見ろ！」
「いらっしゃいませー」
「キャバ嬢に扮したAに、客に扮する残りメンバーを今から全力で口説き落としてもらう」
「楽しみなような…無謀なような企画だ」
「こっちが逆に緊張するな」
「ヘタしたら大怪我じゃすまねー」

カメラが回った瞬間、私の女優スイッチ(？)が入る。
さぁ、端からかかってこい！

「で、一人目は？」
「まずはとしみつ、行ってこい」
「え、俺から⁈いやちょっとまて、まだ心の準備が…」
「つべこべ言わず行け！」


いよいよ始まる、まず一人目はとしみつ。

「こういうとこは初めてですか？」
「へ？まぁ、え、はい…」

としみつの隣にできるだけ密着して座る。
小首を傾げて微笑んで。

「そうなんだー今日はゆっくりしていってくださいね」

姿勢良く膝の上に手を置いてるとしみつの肩に両手を乗せて、顔を近づけまたにっこり微笑んだ。
ぷ、としみつ顔真っ赤。
それからすぐ慌てたようにその場に立ち上がり、ムリムリって手を左右に振る。

「ギブ、早っ！」
「ここでまさかの童貞が露呈するとはな」
「だったら早くお前らもやってみろ！こんなのムリだって、耐えられねー」

ふっちょろいぜ、としみつ。
で、お次は。

「二人目はゆめまる」
「俺か…なんかとしみつ見てたら耐えられる自信なくなってきた」


「いらっしゃいませぇーわぁまた来てくれたんだね」
「え…前も来たことあったっけ？」
「えー忘れちゃったの？A悲しいなぁ…」

っとか言いながら、ゆめまるの膝にそっと手を置く。
置いた手は少ーしづつ上に移動。
肩にもたれながら上目遣いでゆめまるを見る。

「今日もゆめまるのお酒いっぱい飲みたいなぁー」
「ゆめまるのお酒って…だめだ、ギブ」
「おいー二人続けて白旗あげんの早いんだよ！」
「いやこれ思ったより破壊力すごいんだって」
「はい、お次は誰よ」
「はい…僕です」

そっと手を挙げたのは虫さん。
私は不敵に笑う。

「こちらへどうぞ」
「失礼します」

横目でちらっと私を見てすぐ視線を逸らす虫さん。

「えーどうしてこっち見てくれないの？A悲しいよー」
「いや、別にそういうわけでは」
「じゃあこっち見て！」

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