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第捌話 ページ9

小夜side


じめじめした薄暗い廊下を

男の後をついて歩いていると


目の前に扉が見えた



男がその扉を開けた瞬間


眩しいぐらいの光が入ってきた


外に出ると10人くらいの男女が私を


じっと見つめていた


よく見ると腰のあたりに刀をつけている



いったいここはどこ?




そう思っているとひとりの男が声を荒げて言った


「みろ!やっぱり鬼だ!

早く殺せよ、」


鬼なんかじゃない!


でも、





私はもう死ぬべきなんだ


「まぁ、待て

まだこの子が鬼と決まったわけじゃない、」

「何言ってんだ、あの目を見れば分かるだろ?

あんな醜い目をしてるのは鬼だけだ」


目?


私はふと水溜りを見た




!?





私の片方の目はあの夜に見た鬼の目と



同じだった





嘘、



私は




鬼なの?









「だが、この子は太陽が効かない

それだけで鬼だとは言えない」


「あー、もうめんどくせぇ!

ようは、こいつが鬼だと証明すれば

いいんだろ?」

「おい、何する気だ!?」



ガチッ




私はいつのまにか5メートル以上離れていた


男の人に腕を掴まれていた



!!



そいつは懐から刀を出し


ニヤッと笑って私の腕にそれを突き刺した



ザクッ



『!あぁ!!!』



ボタッボタボタ


真っ赤な血が溢れてきた



「おい!」


「まぁ待て、これで傷口が塞がれば

こいつが鬼だという証明になる」



そいつがそういうと

周りの人達はじっと私の腕を見つめていた






ああ、誰も私を助けてくれない


そりゃそうだ


こんなことになったのも全部私のせいだから




鬼の私なんて誰もたすけてくれない









ああ、なんかフラフラするな


その瞬間私は倒れそうになって


誰かに受け止められた



誰だろう?









ま、もういいや

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作者名:千夜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2019年4月14日 11時

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