検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:39,548 hit

第玖話 ページ10

○柱side


私たちは言われたように

あの子の刺された腕を見ていた



もし、本当に鬼だとしたら


どうしてお館様は


この場所に連れてきたんだ?



ふらっ



その瞬間その子が倒れそうになった



あぶない、



















カ「大丈夫?」


!!



倒れそうになったその子をカナエが


受け止めていた



「…おい、何やってんだ?カナエ

そいつは“鬼”だぞ?」







そう言われるとカナエはゆっくりと顔を上げて

はっきり言った




カ「この子は鬼じゃないです

見てください、腕の血がとまってない



それにお館様の命令なしに

そんなことをしてはまずいのでは?」





カナエがそう言うとそいつは舌打ちをして


黙った





カナエはそれから手早くその子の

手当てをし始めた




私はその姿を見て、なんとなく苛立っていた


昔からカナエは鬼をそこまで憎んでいない


むしろ、助けようとしている



私はその理由が全く分からなかった




○柱「…どうしてお前はそこまでできる」

私がそう聞くと

カナエは薄っすら微笑んで言った


カ「鬼はもとは人間だったんですよ

私たちとおんなじ

だから、助けたいんです」


○柱「…いつか、お前が

上げ足を取られることになるぞ」



カ「それでも私は助けたいです」



そう言ったカナエの顔は

希望と決意にあふれていて、


私はそのあと何も言えなかった

第拾話→←第捌話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
106人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:千夜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2019年4月14日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。