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第拾壱話 ページ12

小夜side


耀「鬼殺隊に入らないか?」


お館様は私の目を見てそう言った



鬼殺隊…



そこに入ったら何が変わるのかな


亡くなった人たちは戻ってこない


私も私のまま、


醜いこの姿のまま



ここにいる多くの人も私を嫌いで殺したい


と思ってるはず




そんなところに行って何ができるの?





あの時何にもできなかった私に




何ができるの?








耀「小夜、

君は鬼の血を受けたはずなのに

鬼にはならなかった






これは大きな兆しだ

小夜が入ることで鬼を滅する手がかりに

なり得るかもしれない


そして小夜の力で多くの人々が

救われる日が来るかもしれない」


私の力で?



耀「今はただどうしようもなく

辛いだろう

苦しいだろう


でも、それをいつかは乗り越えなければ


何も始まらない







小夜、

失ったものはもう戻らない



だから、今度は

今あるものを守っていけばいい」


!!



そうだ、



できるかなんてどうでもいい



私がまたあの状況に陥ったとき


もう力がなくて失うのは嫌だ




もう大切な人を失いたくない




変えるんだ、私が





この世界を









ザクッ









私はさっき自分の腕に刺さっていた刀を



拾って髪を切った









お団子を切って私の髪は短くなった




私はまっすぐお館様を見て言った





『私を鬼殺隊に入れてください』





そういうと


お館様は優しく笑って言った







耀「歓迎するよ、小夜」

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作者名:千夜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2019年4月14日 11時

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