第9話心の傷 ページ11
鬼丸｢血まみれだな…｣
『…これは''ソハヤノツルキ"だったか…？』
折れた刀を見てそう呟く
鬼丸｢折れているのに分かるのか｣
『んーまあな刀の形状とか見れば分かる…にしても惨いな…』
｢やめて…くれ…｣
鬼丸｢大典太光世…｣
｢きょうだい…まえだ…おらないでくれ…｣
『目の前で折られたんだろうな…』
平野｢……何故お腹の中に…｣
『…"審神者が無理矢理飲ませたんだろう"…これは憶測だがな…』
そう呟く
｢……ここ…は…｣
平野｢目を覚ましました主君！｣
『目を覚ましたか』
｢……どこだ…おれは…ああ…そうだ…きょうだいがおられて…おれは…きょうだいのはへんをのまされて…｣
『当たっちまったか…』
頭を抱えるA
｢……にげてきた…おれだけ…おれだけ…｣
涙を流し何度も何度もごめんきょうだいまえだと繰り返していた
『大典太光世』
｢……あんたは？｣
平野｢ここの主君です｣
｢……ひと…ではないのか？｣
『んーまあな』
｢……おれだけたすかったのか…｣
『……』
｢おれだけおれだけ｣
鬼丸｢おい大典太光世｣
｢……おにまる？｣
鬼丸｢"ソハヤノツルキと前田藤四郎に助けられたんだろお前"｣
｢……そうだ｣
鬼丸｢"ならその命…捨てるなソハヤノツルキたちの為にも"｣
｢っ…！｣
『…なぁ大典太光世よ』
｢なん…｣
『"その命捨ておく訳には惜しい…なぁここで暮らさねぇか"？』
｢……勧誘か？｣
『…まあな』
｢……分かった"人間じゃない"あんたに尽くそう｣
『("人間恐怖症になってる可能性ありか"…)よろしくな光世』
光世｢ああ……なぁこの破片…兄弟か…？｣
Aが持つ桶の中身を見てそう呟く
『ああ』
光世｢……ここの何処かに墓を作っていいだろうか｣
『構わねぇよ』
光世｢感謝する｣
ソハヤノツルキの墓が本丸の近くに建てられた
『……"心の傷ってぇのはそう簡単に治るものじゃねぇ…"』
平野｢…はい｣
辛そうに光世を見つめる平野
……
A
今の光世には心の支えが必要だ
平野藤四郎
そうですよね
鬼丸国綱
心の支えか
山姥切国広
……大丈夫だろうか
大典太光世
兄弟…
こんのすけ
ちょっと連絡してきます
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凛音 - 本当に面白いです！続きがめっちゃ気になります！頑張ってください！ (5月6日 8時) (
レス) @page35 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
黒白(プロフ) - シディアさん» コメントありがとうございます！アイディアが思いつき次第やります (2021年10月15日 23時) (レス) id: 9c8e81da42 (このIDを非表示/違反報告)
シディア - 続き待ってます。 (2021年10月15日 23時) (レス) @page35 id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒白 | 作成日時：2021年7月24日 11時
