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『絶対お前何か言ったやろ』
｢い、言ってへんわ！おれはただ飯作るの上手くて話面白い元兵士の料理人がおるって言っただけや｣
『それを世間一般的には"何か"言うねんアホか』
翌日の昼、のうのうと現れたゾムの顔を見るや否やマシンガンのように文句を垂れる。あまりの剣幕に彼も心做しかしゅんとしているが、こればかりは私が1番の被害者なので今だけはサンドバッグに徹して貰おう。
好奇心の鬼ことグルッペンなんちゃら様は1度気になった相手は知り尽くすまで付き纏うとの噂が絶えない、その度に書記長様が胃を痛めているというのは有名なお話だし、正直この国ではこの事柄が慣用句のようにミーム化している。書記長になるからやめろ、と言う具合に。まぁともかくヤバい人に目を付けられたのは間違いない。
朝、食堂は紛れもない地獄であった。いつもの喧騒は何処へやら、兵士らは一言も喋ることなくガタガタと震える手で知りもしないマナーを意識する。その中で悠々とナイフを動かすのはたった1人、金髪碧眼の黒軍服だけであった。マジで皆が可哀想だったので冗談ではなくもう来ないで頂きたい。
｢あっそういえばグルさんが美味しかったって言ってたで。良かったなぁ、ま、お、おれは知ってたけどな？ほんまにAは料理上手いもんなぁ。｣
『良かった…とはならんわ 美味いのなんぞ当たり前じゃ そもそもあんさんらの料理人のがマシなもん作れるやろ』
｢え、それ本気で言っとるん？｣
ゾムが皿に残ったソーセージをあぐ、と大口で喰らいながらこちらに向き直る。私の昼飯なんですけどそれ。
本気も何も…と私が真意を読めず言い淀んでいると、彼は｢お前の飯の方が数百億倍美味いで｣と卵焼きを摘んだ。それも私の昼飯なんですけど、しかも焼き立て。刺すぞ。
『いやいやあのミミラル様やで？何ツ星か知らんけど大層なホテルから来た超凄いシェフ様やんか、私みたいな兵士上がりのぺーぺーと比べる事自体大罪やわそんなん』
｢あ、あれのせいかもしれへんな…愛、とか？｣
『はっ倒すぞ』
彼はくふふと笑うと｢美味かったわ｣とダクトに入っていった。そりゃ美味しいでしょうね、焼きたてですから。
幹部との距離が近くなるのはあまり好ましくない、ゾムはこの際もう仕方ないとしてグルッペンをどうにかしなくては、とキリキリと痛み出す胃を抑えるのであった。
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ひより(プロフ) - 天才の小説を見つけてしまいました……(涙)キャラ作りとか、地の文の書き方がめっちゃタイプ…大好きです！！作者様のリアルを優先して欲しいのは勿論なのですが、もし戻ってこられることがありましたら是非続きが読みたいです…待っています……！ (11月8日 6時) (
レス) @page31 id: 2340b31398 (このIDを非表示/違反報告)
yまだ(プロフ) - 更新再開ありがとうございます！待ってました！！syp大好きなのでたくさん絡んでくれて嬉しいです！！（ ｉ _ ｉ ） (2023年1月9日 2時) (レス) id: a023009b5b (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - 俺はマスターボールだ！！！！ (2022年12月2日 22時) (レス) @page20 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ポケモンゲットだぜ☆((あ、面白かったです〜更新頑張ってください〜 (2022年9月22日 23時) (レス) @page20 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
虹色のしっぽが付いた雪だるまのジャス民は我々だ！(プロフ) - 思わずモンスターボール構えた読者です笑 (2022年9月20日 17時) (レス) @page20 id: 779b4574fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暴 | 作成日時：2022年5月26日 2時
