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緑色を尋ねて城内を右往左往、隅々まで探した挙句行き着いたのは1番可能性のありそうな訓練場だった。疎らではあるが兵士たちが居残り訓練をしており、少しばかりノスタルジーを感じながらも辺りを見渡す。あの子は腰が甘いなだとかあの人は手練だなとか、全く関係のない情報ばかりが脳内を占め、これではいけないと最奥の休憩室まで足を運んだ。
休憩室を使えるのは”実質”幹部だけ、まぁ体育会系の人なら言わずもがなだろうが、つまりそういうことだ。当然幹部の溜まり場にもなりやすいし、噂によると煙草も吸い放題らしい。
『失礼します。』
｢……どちら様？｣
コンコンとドアをノックして外から声を掛ければあどけなさの残る声が訝しげに響く。聞き覚えのある声やなぁなんてシラを切りながら要件を伝えると入室の許可が出た。
カチャリとノブを回せば途端に煙くなる視界、どれだけ吸うてんの、と思わず文句を垂れそうになる。相変わらず愛煙家なようで嬉しいような哀しいような複雑な気持ちだ。
『よ〜久しぶりやな 元気やったか』
｢どちら様ですかね？俺料理人なんかと仲良うした記憶無いんですけどー。なんせ”幹部様”やからなあ俺。｣
『あーハイハイ偉い偉い凄い凄い』
彼はショッピ。元一般兵士、つまり私の飯を喰らっていた中の1人だ。常時少食とは言わないが日により食事量が変動しやすく、スープだけ飲んで帰ることもあったので当時は結構気にかけていた。年齢は私の1つ下でルックスは恐ろしいほど整っている、所謂塩顔というやつだろうか。スモーカーという点さえ直せば女なんて掴み取りし放題だろう。
彼は私を一瞥すると煙草の火を消し、｢服、匂い付いちゃいましたね｣と全く申し訳なくなさそうな表情で言ってのける。私も元々喫煙者だから特に不快感は無くて、『まぁ構わんよ』と先輩らしく手をひらりと振ってみせた。
｢で、何しに来はったんですか？｣
『あー ゾム見た？探してんねん』
｢……へー、ゾムさん？どうして？｣
事情を話せばショッピは少し黙ったあと煙草に再び火をつけて一服し始めた。やがて｢部屋もう1回探すんがええと思いますよ。｣と呟いた。もう部屋に戻ってるかもしれないってことか、確かにそうだな。
私が礼を言い踵を返すと、ガッと腕を掴まれた。そのまま腕を引かれ、紫煙をフー…と顔に吹きかけられる。
｢はは、間抜け面。｣
『あんなぁ、こういうことはするもんじゃ無いで』
紫はきょと、としたあと苦笑しながらはーいと返事をした。
さて、ゾムの部屋に向かおう。
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ひより(プロフ) - 天才の小説を見つけてしまいました……(涙)キャラ作りとか、地の文の書き方がめっちゃタイプ…大好きです！！作者様のリアルを優先して欲しいのは勿論なのですが、もし戻ってこられることがありましたら是非続きが読みたいです…待っています……！ (11月8日 6時) (
レス) @page31 id: 2340b31398 (このIDを非表示/違反報告)
yまだ(プロフ) - 更新再開ありがとうございます！待ってました！！syp大好きなのでたくさん絡んでくれて嬉しいです！！（ ｉ _ ｉ ） (2023年1月9日 2時) (レス) id: a023009b5b (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - 俺はマスターボールだ！！！！ (2022年12月2日 22時) (レス) @page20 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ポケモンゲットだぜ☆((あ、面白かったです〜更新頑張ってください〜 (2022年9月22日 23時) (レス) @page20 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
虹色のしっぽが付いた雪だるまのジャス民は我々だ！(プロフ) - 思わずモンスターボール構えた読者です笑 (2022年9月20日 17時) (レス) @page20 id: 779b4574fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暴 | 作成日時：2022年5月26日 2時
