お願い事です ページ15
「あたしのことは…ヤコ姐さんとお呼びなさい」
「ね、姐さん」
「それでいいのよ」
「それでいいの？」
姐さん…姐さん…押忍←
「それじゃ少年…準備はいい？」
「おう！鏡野郎をぶっ飛ばしてやらあ！」
「よっしゃ行くぜ！！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
A視点
「あー！Aだー！」
広々とした境界に、間の抜けた幼い声が一つ響いた。
それがつかさくんのものだと気付くのに、そう時間はかからなかった。
「ッ！？なんでいるの…！？」
「さあ？……ねェA、君に願いはないの？」
わたしの質問には答えず、ニヤリと口角をあげて逆に質問されてしまった。
不幸なことに、今スズちゃんはいない。
なんでも、「Aは見ちゃダメ」とかで、境界の奥に連れてこられた。
“願いはないの？”怪しさ満点な言葉なのに、わたしは何故か惹かれてしまった。
「ねっ願いなんか…」
「そーお？ホントはあるんじゃない、願い事。例えばァ…あの子に会いたい、とか」
瞬間、ドクンッと大きく心臓がなった。
まるで、冷たい手にギュッと心臓を握られたような、そんな恐ろしい感覚がした。
「あまねは此岸の者の願いを、俺は彼岸のモノの願いを叶える。俺ならできるよ、君の願い事をいってごらん」
そんな思いもつゆ知らず、つかさくんはしゃべり続ける。
あの感覚とはかけ離れた、優しく幼い声で。
「でも、俺Aの事気に入っちゃったんだよねぇー！Aと一緒にいてみたいってゆーかー、俺と遊んで欲しいってゆーかー」
好奇心に満ちた、何を考えてるか分からない顔。
知ってるのに。三葉を壊したのはつかさくんだって。
甘くねっとりとしたあの言葉が、心に絡みついて離れない。
「…よく…」
「ん？なんて？」
「…此岸に、留まれるような……それだけの妖力が、ほしい」
「つかさくん…叶えてくれr…((ゔわﾞーーっ！！
っ！？」
後ろから、突然二つの声が聞こえた。
それも、どっちも聞き覚えあるような……
「ここか！？どこだ！？ここか！？？」
「ここだから落ち着いて少年…」
花子くんと光くんでした。
「「あ」」
「ヤシロ！！」
「Aッ！！」
…ごめん。
ものすごく感動的な場面なんだろうけど、二人の息がぴったりなのと騒がしいので泣けない。←
「あ、光くん、久しぶり…？」
「…っ」
「“久しぶり”じゃねーだろ！お前オレの前で勝手にいなくなって、それでっ、それで、A〜〜〜〜！！！」
きり悪いけど次行きます！
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我妻 凛生 - やっぱり、この作品神 花琉Ｖ||さんも神 光くんも神 (2020年12月17日 11時) (
レス) id: 2cf38c9a15 (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - お茶と夏さん» そ、そんな嬉しいです…！ありがとうございます！更新停止状態でほんとすみません…ありがとうございます…！ (2020年8月6日 16時) (レス) id: 6e5e2b8cef (このIDを非表示/違反報告)
お茶と夏 - ぎゃああああああ！！！其の一から一気読みさせていただきましたッめっちゃすごいです！！（語彙力）あれ、目から涙が… これからも無理せず頑張ってください！ひそかに応援させていただきます(^▽^)/ (2020年7月14日 18時) (レス) id: eaec31ac14 (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - さくらみるくさん» 待って、優しすぎて泣いた()お久しぶりです…！ずっと更新停止状態でごめんね、頑張るね…！ (2020年6月27日 13時) (レス) id: feeba1fe32 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - え、え、え、待っていつの間にか更新されてる？！お久しぶり、さくらです〜ヾ(＾v＾)k ついにエソラゴト編かぁ〜……更新、無理せず頑張ってね。私はいつでも花琉ちゃんの味方だよ〜。 (2020年6月20日 13時) (レス) id: cab58be921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花琉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a1129/
作成日時：2019年11月17日 22時
