朱龍の血を引く少女は「高華の獅子」

13話 決着 ページ14

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はっはっはー！




見たかハク！




此処ならお前は届かない！




何故なら、筋肉が重いから！





『誰が、肉のつかない洗濯板だ！』




ハ「俺に怒鳴るな！何も言ってねぇよ！」





嫌、ぶっちゃけ危なかった




三年前より遥かに強い




……あの最後の引き分けはハクの体調不良だったからな





ハ「なぁに百面相してんだよ。はよ降りてこい」




『ヤダね』





ハ「……痛い目見るぞ」




『鬼さんこちら〜』




ハ「……」




ハクが刃を顔面に向けてきた




え、




下手すれば死ぬんですけど？




木の幹にしがみつく




なんか怒ってるし！怖い！







ハクは腰を落とし、目を閉じ、深く息を吸う





息を吐き、目を開いた、その瞬間









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ザンッ







は、





『はあぁぁ！？』





足場を無くし、身体が傾く




ハク、






彼奴







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大木、幹からぶった切ったぞ！？




『落ちるぅうぅぅぅ！！』






ヤバい！





身体を空中で一回転させ、勢いを弱めた





更に袋槍を幹に突き立て、スピードを落とす





これ、普通に着地した瞬間、ハクの餌食だな





さて、何処に着地しよう





0.5秒考えた後、恐らく一番安全な場所を思いついた




彼処なら攻撃されにくい！




幹を蹴り、大きく跳躍すると





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ハクの大刀の柄に着地した





『…幹切るって馬鹿力過ぎじゃない？』




ハ「そうでもしないと降りないだろ」




『あれは降りるんじゃなくて、落ちるって言うんだけど！？……うわっ！』





ハクが大刀を振り回す




慌てて、飛び降り、袋槍を握りしめる




柄がパァになった以上、近接戦しか……




ハクの大刀の間合いに入るなんて不可能に近い




でも、勝ちたい！





『……ごめんハク。怒んなよ！！』





ハ「は、……っ！！」





ハクの方に駆け出し、手前で急ブレーキ




その勢いで舞い上がった砂がハクの目に入る




ちょっと卑怯だけど目潰しだ




ハクの首に刃を当てる





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突如、目の前が真っ青に染まった





困惑している間に首筋に強い打撃





手刀





意識が薄れる中、私が最後に見たのは




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私の頭に被せられた自らの羽織を取るハクだった




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