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舞台の上からこんにちは ページ30

『続きまして、メインイベントの危険漫才のお二人です〜。』

「「どうも〜。」」


Aの声が拡散機で会場に響く。
その声に答え、男達が自慢の漫才を始めた。Aはそれを確認して舞台の袖へと移動して次の予定を確認する。合間を縫って笑い声が聴こえる。
今日のAは探偵屋の調査員としての仕事ではなく、ショッピングモールのイベントの司会をしていた。
何故そんなことをしているかと云うと先日の社長の命令違反の件だ。共喰いの時、福澤はマフィアと戦うなと告げたが命令を無視し戦った為、懲罰として得意先のショッピングモールで一日手伝いをさせられているわけだ。
だが福澤からはAは命令を受けた時からマフィアと戦わず、福澤と森のウィルスを受けたわけであって命令に違反した訳では無いので、懲罰を受けなくて良いと云われていたが、何となくそんな訳にもいかず懲罰を受けているのだった。
しかも後々話を聞けば、このショッピングモールの保持者は切りつけ魔の一件でAに興味を持っていたらしく、かなりしつこく話が来ていたらしい。
だからといって司会とは、と思いAは客席を見る。保持者の男と目が合うと嬉しそうにAに手を振ってきた。Aは小さくお辞儀をした。
その時、大きな拍手が聞こえAはハッとする。ここで締め括りの挨拶をすればこのイベントは終わりだ。
Aは気を引き締めマイクを握る。


『危険漫才のお二人ありがとうございました。流石今大人気のお二人ですね。会場が大いに盛り上がりました!
今一度、危険漫才のお二人に拍手をお願いします!』


パチパチと大きな拍手が会場に響く。
ゲストの漫才師の二人はまた気の利いた言葉を残し、拍手の中に笑いが溢れる。
Aもつられて笑った。中々良いイベントだったなと思いほっとして、締め括りの言葉を述べようとマイクを持つ。保持者の男がAに大きく手を振る。Aは再び軽い会釈をした時、その近くに見覚えのある黒い帽子を見つけ、動きが止まる。いや真逆。そんなわけない。彼がこんな昼間にこんな人混みに来るとは思えない。だがあれは、間違いない。

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海姫(プロフ) - 神夜さん» コメントありがとうございます!本名と一緒とか…、運命感じます(笑)。ってか可愛い名前ですね。羨ましいです! (2019年1月24日 9時) (レス) id: fe69d25c5e (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - 海姫っていう名前が私の本名と同じで思わず2度見してしまい気になったので見てみた所とても面白かったです!更新頑張ってください (2019年1月22日 0時) (レス) id: 1c640baa7c (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - 雪豹さん» コメントありがとうございます〜。正直原作沿かなり自信ないんですけどか頑張ります! (2018年12月28日 20時) (レス) id: fe69d25c5e (このIDを非表示/違反報告)
雪豹(プロフ) - 続編、良いですね!楽しく更新を御待ちしておりますm(_ _)m  (2018年12月24日 13時) (レス) id: 5c79542a8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海姫 | 作成日時:2018年12月23日 21時

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