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七海がAの部屋に着くと既に五条、灰原、夏油が部屋の入り口付近に立ち尽くしていた。
「な、んで…」
最初に言葉を発したのは誰だっただろうか。
誰もがベッドに釘付けだった。
家入の頭を膝に乗せ、撫でるのは。
「どういう…こと、ですか…」
ここに居るはずがないのに。
だって彼女はあの人確かに死んで、骨になった。
なのに何故、
，
『あらぁ♡皆んな随分と老け腐ってるわねぇ♡』
「っA…」
あの時のままの姿で昔の様に微笑んでいるんだ。
吸い込まれる様に愛らしい笑顔も、何処か人の神経を逆撫でする言葉も、胸焼けがする程甘い声も、全部。
全部全部があの時のままで、そこに静かに座っている。
『やっぱり傑くんはその前髪なのねぇ♡ふふ♡後で切ってあげましょうかぁ？』
「あ…いや…」
『建人は随分男前になってっ♡いい胸筋してるじゃなぃ♡』
「は…」
「A先輩ッ…！！」
『ふふ♡雄は相変わらず可愛いわぁ♡おいでぇ？ギュッってしてあげるぅ♡』
動けない夏油と七海を他所に灰原は号泣しながらAに抱きついた。
もう何処にも行かない様に、ここに居る事を確かめる様に必死にしがみ付く灰原をAは優しく撫で、頬にキスをする。
一瞬驚き泣き止んだ灰原だが、また更に酷く泣き始めた。
「…聞きたい事沢山あるんだけど」
『あら♡悟くん、性格変わったわねぇ？変な頭してるしぃ、クスリしたぁ？』
「質問したいのはこっちなんだけど、説明してくれる？」
『ふふ♡全部見えると疲れちゃうわ♡だから見ないようにしたのよねぇ？』
は？と言う五条を無視してAは喋り始める。
ご存知の通りAは呪われていたし、結局Aも相手を呪っていた。
元恋人同士、狂おしい程の“恋愛感情”で。
それを解こうにも好きものを突然嫌いになるなんて不可能だと思った彼女はそれに対して縛りを重ねた。
「自分が一度死に、両者の想いが消えたら当時の姿のまま生き返る」
『ご名答♡』
「それは…解けなかったら、」
『死んだままよぉ♡』
生き返ったらここに帰ってくる様に“この部屋に術式をかけた”。
例の結界とは別で。
変に期待させて【生きからなかった】なんて酷い話はない。
だから誰にも言わなかった。
『ふふ♡おいで、皆んな』
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らるぴ🐰🎀 - 羽のところツボ(笑) (2022年5月10日 11時) (
レス) @page10 id: cc1d725daf (このIDを非表示/違反報告)
えんぺぱァ - キャッ♡いぼ痔ッ♡ で牛乳吹いた♡ ﾌﾞｯｯｯｯｯｯｯﾌｫｯｯってね☆ (2022年4月29日 13時) (レス) @page25 id: a38fcb95b9 (このIDを非表示/違反報告)
ほびまほぷ(プロフ) - 最高に面白いし大好きですありがとうございます！！！(大声) (2021年12月28日 20時) (レス) @page50 id: ab6c13b289 (このIDを非表示/違反報告)
青竹 - 岡山県出身！！私と同じ！！(いや、そこなんかいな) (2021年11月7日 11時) (レス) @page18 id: 9624a8dcc1 (このIDを非表示/違反報告)
魔灯 - ゲジゲジwwww (2021年9月18日 16時) (レス) id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無礼物 | 作成日時：2021年5月5日 13時
