11年 ページ12
「おそいよ〜...」
何分待っても来なかった2人。何故なのか。
答えは簡単。来る途中に問題発生
数馬が穴に落ちた
「ごめんごめん...まさかあんな所にあるなんて...」
「俺がいなかったら今頃ずっと穴だぞ...」
「あー、あったわ...1日穴体験...」と思いつつも街に足を運んだ
．
．
．
．
．
「ここか？」
「うん！」
「すごいね！綺麗なものいっぱい！」
作兵衛に道案内されながらついた簪やさん。中にある簪はどれも綺麗なものばかりだった
シャラシャラ揺れながら光り輝く簪。
妖艶な雰囲気を漂わせる簪
どれもこれも最高の簪だ
「どーしよーかなー、、」
うーんと悩む私の横で明日着ていく着物はーだから...と独り言をいう数馬
「明日の着物に合わせて買うの？」
私がそう言うと「まあねｗ」と笑う数馬
「俺はこれでいいかな」
数馬「白とオレンジか！いいね！作兵衛っぽい！」
作兵衛が選んだのは元気さ余る白も混じったオレンジの色。柄は小さな花柄でいっぱいだ
「はやいな作兵衛はぁ...どうしよう...普段でも使える色がいいなぁ...」
「僕は黒にしようかなぁ」
数馬が持っているのは黒色で、だけど少し明るい雰囲気を漂わせている簪だった。
「柄可愛いね！鶴だ！！」
黒の中に白く映える鶴の絵だった
そしてまた後ろを向き「私も早く...」と探す
「お、Aこんなのは？」
未だに悩む私に作兵衛が声をかける
私はそばによりの手に持たれているものを見た
「それ凄くいい！上から徐々に濃くなってる感じ凄くすき！」
現代の言葉で言うとグラデーションというやつだ
赤からピンクへと変わっていて柄も可愛らしく桜のイメージ
「いいね！可愛いよそれ！」
「これにする！」
ありがとう作兵衛！とお礼を言う
そして私達はお金を払いおえたあと近くの甘味屋で休憩をして学園に戻った
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作者名：吹雪夏海 | 作成日時：2017年3月24日 16時
