この空に誓って。

14，無意識に。 ページ16

昨日とそこまで変わらない時間。
朝日に照らされ目を覚ます。

そして、顔を擦る。
目の周りに触れたとき、私は違和感を覚えた。

「あれ…」

思わず声を出した。
わからなかった。何故目の周りが濡れているのか。
しばらく考えてみても結局答えは見つからず、ベンチから飛び降り背伸びをする。

「ふぁ…」

欠伸をしたそのとき、一瞬強い風を感じた。空は穏やかで風はあまり吹いていなかったのに。
そんなことどうでもいいか。
そう思って、今日も人間姿に化けようとする。

しかし化ける前に気づいた。
今日は休日だということに。昨日は多少なりまだ人がいたが今日は誰もいない。
それで気づいたのだった。

そして考える。
今日これから私は何をすべきなのか。あいにく、昨日はそれどころじゃなく今日のことなんて考える余裕は無かった。

とりあえず、地面をかぎ始める。
もはや癖になっていて、嗅ぎながら色々することも多々ある。

そしてとりあえず嗅ぎながら色々な所に向かった。
相変わらず空亡の手がかりは見つからない。でも、私には探す以外の選択肢は無かった。

そのときだ。
何処からか声が聞こえたような気がした。

最近聞いたけど何処か懐かしみのある声が。
何故だろうか。私はその声が聞こえた方向に無意識に歩き出した。

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