自称“しがない作曲家” (ページ3)

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＊出会いページ3

楽団を辞めた後、何をするか迷っていた

職業も音楽関係であったが、そこには楽団の人が複数人いたからやめた

退職金などは貰っていたからしばらくは困らないが、そのあとが困るな

まるで人ごとのようにそう思っていた

就職をしようと色々してきたが、一気にやりすぎた

疲れてしまっていた

なんとか心を落ち着けたいと思い、やめた時からずっと触れていなかった楽器を出した

出してきた楽器はサックス

せっかくだから何か吹こうと、過去に貰った楽譜を漁る

なんとなく、楽団で演奏してない曲を探してみる

ファイルを漁っていると、見るからに真新しい楽譜があった

書き込みなどが見当たらない、綺麗な楽譜

特別なことがあったわけではない

ただ、楽団の時に配られたけれど吹く機会がなく手をつける前に辞めた

それだけなはずなのに音符を見て音を取っている、だけで心が惹かれる

綺麗だ

そう思った

ただ、ここは住宅街

近所迷惑になってしまう

ということで、近くの公園に来てみた

早速ベンチに座り、楽譜立てに楽譜をセットしたあとサックスを手に取る

吹いてみてのイメージは高くて透き通るような綺麗なもの

もっとイメージに近づけたい

それだけを思って、ずっと練習していた