転生235 ページ46
「ここはただの体育館じゃないんだ
仮想
え...、すごくないか？
それに、仮想
「あの、天喰先輩
ここの体育館って使えるんですか!?」
久しぶりに面白そうなことができそうで、興奮ぎみに質問をすると、
天喰先輩はクスクス笑い始めた。
取り乱しすぎた... 私が心の中で反省する。
私が反省していると、天喰先輩が質問に答えてくれた。
「大丈夫、使えるよ
本当は先生の許可が必要なんだけど、今日は休日だから自由に使ってもいいんだ」
天喰先輩は体育館のドアを開けた。
「おぉ、すごいですね」
思わずそう呟くと、天喰先輩が「そうだね」と返してきてくれる。
「俺も初めて見たときは驚いたよ」
しかも、と天喰先輩は付け加える。
「ここの場所はまだ、紹介されていなくて人が来ないから
修行とか、実戦経験を積むのにはもってこいなんだ」
そう言いながら、天喰先輩は二階に上がっていく。
ここでは、二階で設定をして、自分の能力にあった敵を選んで訓練をする。
だけど私は初めてなので、天喰先輩が設定をしてくれるらしい。
私は体育館の真ん中に立って、天喰先輩からの指示を待つ。
『あー、あ 星屋さん、聞こえてる？
今から
スピーカーから、天喰先輩の声が聞こえてくる。
「武器を使ってくるのがいいです！
ありますか？」
どれくらいの声で言えばいいのかわからないので、叫びながら言ってみる。
私の声はちゃんと届いたみたいで、「わかった」と一言だけ聞こえた。
そして、目の前に、仮想
「ふぅん、これが仮想
すごいな...、技術が」
観察していると、相手は剣を取り出した。
剣持か。...いいじゃん。
私は、発目さん作の眼鏡をかける。
あの剣は...、鉄製20年か。
ちゃんと鉄塊になるのかな？まぁ、やれるだけやってみよう。
私は仮想
今回は、時間操作だけでいきたいと思ってる。
個性だけに頼りすぎたら、ダメだって思うから。
私が考えている間にも、相手は剣を降り下ろす。
それをかわしながら、時間を戻せるタイミングをうかがう。
そして、真っ直ぐ、垂直に剣が降り下ろされた。
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
