転生234 ページ45
インターンができない。
それだけは絶対に避けなければと、思いながら過ごしていたら、あっという間に週末だ。
あぁ、休みかぁ。
普段ならかっちゃんに基礎問題を教えてもらったりするけど、今日は仮免の講習でいない。
仕事は終わってしまった。
つまり、やることがないってことだ。
インターンの問題も解決してないし...
どうしようか？
まぁ、悩んでいても仕方がないか。
そう結論付けて、私は散歩に出掛けることにした。
動いていたら、何か言いアイディアが思い浮かぶかもしれないし。
自由にできるのは雄英の敷地の中だけで、外に出るには担任の許可が必要になる。
わざわざ許可をとる必要性が私にはわからない。
だって、雄英の敷地ってすごいから。
散歩するには十分すぎるくらいの大きさがある。
そういうわけで私は、雄英の敷地内の散歩の出掛けた。
「わかってたけど、寮多いな...」
どれだけ歩いていても、見えてくるのは寮ばかりで飽きてきた。
こっちの方には初めて来たけど、今ではもう寮ばかり。
「面白い建物ってないのかな？」
そんな独り言を呟くと、思ってもない方向から返答が帰ってきた。
「それなら良い場所があるよ」
...ん？
後ろから不意に声をかけられて驚く。
振り向くとそこには、顔を両手で隠す天喰先輩がいた。
「天喰先輩？
どうされたんですか...」
良い場所も気になるけど、天喰先輩がなぜ私に声をかけたのか分からない。
この前、少ししゃべったくらいの仲なのに。
「たまたま星屋さんを見かけただけ...
面白い建物を探してるなら、俺が案内してあげる」
たまたま見かけたということは、天喰先輩も散歩をしていたんだろうか。
まぁでも、案内してもらえるなら、私は黙ってついていくだけだ。
そして、しばらく歩くと、体育館が見えてきた。
「あの、天喰先輩 ここに体育館なんてありましたっけ...？」
私の記憶が確かなら、ここにこのサイズの建物はなかったはずだけど。
「４日前に建てられたんだ
色々な訓練の授業が重なるからって言ってたかな」
４日前......
こんなに大きな建物を、４日で!?
雄英の力って、すごいなぁ.........
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
