天才ハッカーのヒーローアカデミア5 (ページ41)

今日:17 hit、昨日:3 hit、合計:40,003 hit

転生230 ページ41

私の意識が戻ったのは廃倉庫の中だ。

中には死柄木さんとトガさん、マグネさん。それと父さんもいた。

運んできてくれたミスターにお礼を言い、父さんに近付く。

「父さん、あれ何？

　よく紛れ込ませれたねバレてなかったし」

ホントに、なんであれがバレなかったんだろう。

相澤先生はあの写真を見てなかったんだろうけど、他の人にはバレてもよさそうなものなのに。

「あれは俺の友人の個性でな、データに小細工して、Aに見えるようにしたんだよ

　まぁ、今ではもうその写真の人物をAだと思う奴はいないだろうな」

そんな個性の人が友人にいるって、すごいな。

偽造データを作っても、一時しのぎができるじゃん。

そう思ったけど、それはデジタルデータの中だけでしか使えず、色々制限も多いらしい。

つまり、今回みたいに予め用意することは出来るけど、とっさの時には使いにくい個性だ。

「まぁ、面白かったよ

　ありがとう、父さん」

素直にお礼を言うと、父さんは柔らかく笑った。

「あーいうの見てると和むわよね」

「そーですねぇほのぼのします」

「こんな空気でいいのか死柄木」

「俺に害がないならいい」

敵(ヴィラン)の皆さんはそんなことを話していたけれど、

私は父さんとの会話で気付かなかった。