転生225 ページ36
天喰先輩は相澤先生がに指名されると、視線を尖らせる。
意識してやってる訳じゃないんだろうけど、その視線を向けられる側はプレッシャーがすごい。
天喰先輩の目力すごいなぁ、何て思っていると、カタカタ震えだした。
そして、私たちに背を向けた。
「帰りたい........！」
天喰先輩は緊張しないように、人をジャガイモだと思って喋ろうとしたらしいけど、
頭部以外が人間にしか見えないから、ダメだったみたいだ。
そんな天喰先輩に尾白くんが「トップ...ですよね...」と尋ねる。
まぁ、こういう姿を見たら、ほんとに？って思う気持ちも分からなくもない。
波動先輩は自由人で、いろんな人に質問を投げ掛けてるし...
お陰で、相澤先生が「合理性に欠くね？」と怒ったような声を出す。
いや、もう怒ってるか。
そして、通形先輩は...
「前途ー!!?」
...
「多難ー！っつってね
よォしツカミは大失敗だ」
よくわかんない人だし。
そして、通形先輩のさっきの発言で、みんな不信感を抱き始めた。
本当にこの人たちが雄英のトップなのか？って。
通形先輩もそれがわかっているようだ。...多分。
「まァ何が何やらって顔してるよね
必修てわけでもない
そりゃわけもないよね」
通形先輩は一人で話を発展させていく。
「１年から仮免取得...だよね フム
今年の１年生ってすごく...元気があるよね...
そうだねェ...何やらスベリ倒してしまったようだし...
君たちまとめて俺と戦ってみようよ!!」
やっぱりこの人、ワケわかんない...
そういうことで、私たちは体操服に着替えて、体育館Γに来ていた。
瀬呂くんが「マジすか」と聞くと「マジだよね！」といいながらストレッチを始める通形先輩。
そんな通形先輩に、天喰先輩が「やめた方がいい」と咎めるように言う。
私もその通りだと思う。それにしても、距離遠くないか？
「形式的に“こういう具合でとても有意義です”と語るだけで充分だ
皆が皆 上昇思考に満ち満ちているわけじゃない
立ち直れなくなる子が出てはいけない」
波動先輩もみなちゃんの角を構いながら持論を述べる。
「あ聞いて知ってる 昔 挫折しちゃってヒーロー諦めちゃって問題起こしちゃった子がいたんだよ
知ってた!? 大変だよねえ 通形 ちゃんと考えないと辛いよ これは辛いよー」
そんな人いたんだ...
A組の皆はそんなことないとは思うけど、大丈夫かなぁ？
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
