転生218 ページ29
軽い手当てを手伝う。
それが終わると、相澤先生が捕縛武器で二人を拘束した。
「試験終えたその晩にケンカとは元気があって大変よろしい」
相澤先生の目力... 怖すぎる。前世では、ボスがこんな目で睨んできたなぁ...
なんだか懐かしい。でも怖い。
捕縛武器がギリギリいっていて、本気で怒っていることが伝わってくる。
そこへ、オールマイト先生が仲裁に入った。
「相澤くん待って 捕縛待って
原因は私にあるんだよ」
その言葉で、相澤先生の動きが少し止まる。捕縛武器での拘束も緩んだ。
オールマイト先生の「原因は私にあるんだよ」という言葉が気になったんだろう。
「原因？何です」
オールマイト先生を見る目も厳しい。
そろ〜っといずとかっちゃんの方を見ると、ギクッとしていた。
原因ってオールマイト先生の個性のことだから、話していいのか？とか思ってるのかな？
そこら辺はオールマイト先生が上手く誤魔化していた。
かっちゃんは負い目を感じていたとか、メンタルケアが足りなかったとか言っている。
相澤先生もその言葉には納得したようだ。
「............んん」
そして、少し考えるしぐさを見せてから、口を開いた。
「......だからルールを犯しても仕方ない...で済ますことは出来ません
然るべき処罰は下します」
「星屋から大方話を聞いているが、先に手を出したのは爆豪だよな？」
かっちゃんが頷き、いずは「僕もけっこうガンガンと」と言っている。
相澤先生は私の話と矛盾がないのを確認したんだろう。
「爆豪は四日間！緑谷は三日間の寮内謹慎！
その間の寮内共有スペース清掃！朝と晩!!+反省文の提出!!」
ビシっと指を指し、二人に告げた。
束縛武器での拘束も解かれる。
「怪我については痛みが増したりひかないようなら保健室に行け！
ただし余程の事でなければ婆さんの“個性”は頼るな
勝手な傷は勝手に治せ！以上！寝ろ！」
ため息と共に、相澤先生はそういいきった。
二人は疲れたように部屋から出ていくので、私もついていこうとすると引き留められた。
「星屋 お前の個性でも治癒できるそうだが、それもするなよ
引き留めて悪かったもう行っていいぞ」
相澤先生はヒラヒラと手を降って、オールマイト先生と寮に戻っていった。
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
