転生216 ページ27
いずのかっちゃんに対する気持ち...
初めて聞いた気がする。
小さいときに、かっちゃんがいずをバカにしていたのはしてたけど、
実際にその現場を見ることはなかったから。
かっちゃんのすごさって言うのも、正直わからなかったし。
「僕にないものを沢山持ってた君は
オールマイトより身近な“凄い人”だったんだ!!」
その言葉と一緒に飛び出した。
そして、足をあげる。でも...さっきより速い？
「だから ずっと... 君を追いかけていたんだ！」
フルカウル状態での上限が上がっているってこと...なのか。
かっちゃんもガードしようとするけど、ギリギリだ。
いずの蹴りに押されて、かっちゃんは後退した。
上限があがったことでかっちゃんを追い越した...
凄いよ、いずは。
しかし、かっちゃんも負けてる訳じゃない。
連続でキックを繰り出そうとするいずに、爆破を食らわせる。
まぁ、直当ては間に合わなかったみたいだけど
やっぱりいずのスピードが上がっている。
いずは地面に着地するや否や「こんなもんかよ!!」といいながら突っ込んでいく。
かっちゃんもその言葉にはイラッとしたようで「はああああ!!?」と言っている。
なんか、いず口悪くないか？かっちゃんみたい...
いずは跳んで空中にいく。...空中ではかっちゃんが有利な気がするけど、どんな考えが？
いずに注目してみていると、理由がわかった。
かっちゃんは...まだ気がついていない。
「使えないとは言ってない！」
そう言って自分の拳をかっちゃんにぶつけた。
かっちゃんには予想外だったみたいで、顔に重いのが入った。
でも、かっちゃんにはプライドがある。
そんなかっちゃんが殴られて終わりなんてことはない。
「敗けるかああああ」
叫びながらいずの腕をつかみ、そのまま地面に押さえつけた。
これは、かっちゃんの勝ち...だろうな。
面白い戦いだったなぁ。私は満足だし、二人も気持ちをぶつけ合えてよかったんじゃないかな。
そういえば、相澤先生へのメールはどうなったかな？
パソコンを開いて確認すると、
『わかった
オールマイトさんがそっちに行くから任せていい
後で二人呼ぶから、そのときについてきて事情を説明してくれ
無理なら部屋に戻ってもいい』
オールマイト先生がこっちに来る...!?
私、ここにいちゃダメかもしれない...
よし、離れよう。
そう決断して立ち上がり、寮の方に戻っていこうとすると、前からオールマイト先生が来た。
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作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
