転生211 ページ22
「しまいにゃ仮免 てめェは受かって
俺は落ちた なんだこりゃあ？なあ？」
やっぱり気にしてるんだなぁ...仮免落ちたこと。
いずが受かってたら尚更か。
「それは実力ってよりも...」
いずが口を挟もうとすると、かっちゃんが「黙って聞いてろクソカスが!!」と怒鳴りながら遮る。
反射的に「ごめん...!!」と言う姿は、いつまでたっても変わらない。
いずはかっちゃんに怒鳴られたら、何年後でも「ごめん」って反射的に言っている気がする
まぁ、勘なんだけど。
そういえば今気づいたけど、いずのTシャツがなんかダサい。だって『シーツ』って書いてあるし。
なんであえてそのTシャツをチョイスしたんだろうか？
...全然関係ないんだけどね。
「ずっと気色悪くてムカツイてたぜ
けどなァ 神野の一件でなんとなく察しがついた」
あ、これは... いずとオールマイトの関係がバレちゃった感じかな？
かっちゃんは頭がいいから、あんなに情報があれば察しがつくだろう。
「ずっと考えてた
オールマイトから貰ったんだろ その“個性”」
やっぱりなぁ。いずの表情を見ると、来たか という顔をしていた。
なんか、いつかは気づかれて、言われることだって分かってたみたいな...
そんな表情をしている。
「
信じらんねえが
脳無とかいうカス共の“個性”複数持ちから考えて... 信憑性は高え」
かっちゃんの考察... 鋭いな。自分の持っているだけの情報からここまで出すなんて。
こういうところのかっちゃんの鋭さは、見習っていきたいと思う。
「オールマイトとボスヤローには面識があった
『“個性”の移動』っつーのが現実で オールマイトはそいつと関わりがあって
てめェの“人から授かった”っつー発言と結びついた」
そういえばあのとき、いずは個性のことをかっちゃんに話したんだっけ。
かっちゃんは、本気にはしてなかったけど、気にしてはいたんだなぁ。
意外と覚えてるものなのかな？
そんなこと、本人には聞きたくても聞けないけど。
「オールマイトと会って てめェが変わってオールマイトは力を失った...
てめェだけが違う受けとり方をした」
違う受けとり方って、神野事件の最後に言ったオールマイトの言葉のことだろうか。
私はいず達のそばにはいなかったけど、想像はできる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴蘭 | 作成日時：2018年4月1日 19時
