天才ハッカーのヒーローアカデミア5 (ページ17)

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転生206 ページ17

目良さんが一次試験と二次試験の違いを話している。

簡単に言うと、“落とす”か“育てていく人材の能力を見る”か。

二次試験に残った100人は、質のいいヒーローにするために育てていきたいそうだ。

そして、今回合格できなかった人は見込みなしではなかったらしい。

至らなかった点を修正すれば合格者以上の実力者になるものばかりだそうだ。

ここで私思ったんだけどさ、このセリフは"ギリギリ合格の奴の実力なんて

至らぬ点を修正し、改めて試験を受ける人には負ける"

そう言われているみたいなんだけど？

私、負けるつもりなんてないんだけどなぁ。

一回落ちた人たちになんて負けてられない。

私が密かに闘志を燃やしていると、「ヒーロー活動許可仮免許証」を渡された。

これが私の仮免許証... 証明写真が私じゃないことを除けば完璧だ。

なんで私じゃないんだろう？今回はなんの小細工もしてないんだけど...

でも、誰かにこれを見られても顔ばれしないからこのままでいっか。

原因はちゃんと調べるけど。後、この写真の人も。

帰ってから調べることを決めて、私はカードを鞄にしまう。

早く帰って調べたいなぁと思い、相澤先生に近付くと、ジョークさんと話をしていた。

「せっかくの機会だし今後合同の練習でもやれないかな」

ジョークさんのクラスと合同の練習をするのかな？

だとしたら、真堂さんたちと合同訓練...

あの人の取り繕った顔、苦手なんだよねぇ。でも、真堂さんの個性の使い方は凄いし。

どっちになってもメリットはありそうだし、相澤先生次第だ。

「ああ... それいいかもな」

これは、合同訓練があるかもしれない流れかな？

まだ決定って訳じゃ無さそうだけど、もしあったら真堂さんたちから学べるようにしよう。

「相澤先生バスはいつ出るんですか？」

話がちょうど一息ついたところで、声をかける。

もう一回言うけど、私は早く帰りたいんだ。

「そうだなバスの準備は整っている

　お前らの支度ができればいつでも出れるぞ」

それなら早く帰れそうでよかった。みんな支度できてるみたいだし。

私がみんなに「バス乗れるってー」と声をかけると、みんなバスに向かって歩き出してくれる。

いずを除いて。あれ？いずはこういうとき、私の声を無視するような人じゃなかったんだけど。

私の声を無視して何をするのかと思い、いずのことを見ていると、士傑の人に話しかけていた。

近付くと話の内容が聞こえてきた。